ヒーローの陰で引き立て役に徹してきた「その他大勢」の中でも、飛び切りうだつが上がらない駄目刑事二人が、巨悪に挑む。
何処にでもありそうな先の「読める」ストーリーを奇想天外なキャラ設定で、馬鹿馬鹿しいコメディに染め上げてしまったのがこの作品。
しかし、マーク・ウォルバーグ老けたね、そして太ったね。
あまりにキャラが地味すぎて、変態ぽさが薄れ、全然誰だか気付かなかったけど糞真面目刑事は「俺たちフィギュアスケーター」でキモキモな笑いをとったウィル・フェレル。その妻には超絶セクシーなエヴァ・メンデス。
全編悪乗り悪ふざけで、ストーリーなんてどうでも良い感じの作品ではあるが、馬鹿コメディらしからぬアクションシーンも盛り沢山で、見所もいっぱい。
退屈キャラのアレンの本性が、次第に明らかになる過程は爆笑の連続だが、この辺りウィル・フェレルがコメディアンとしての本領を発揮、日本人でも腹を抱えて笑えるコメディになっている。
とはいえ、個人的には、「俺たちフィギュアスケーター」の下品さ、インパクト、キモキモ具合と比較してしまうとどうもパンチ不足。誰でも安心して見られるコメディとしては秀逸なんだけどね。