2011年11月5日土曜日

ミッション:8ミニッツ/イマジネーションにあふれた脚本と演出に拍手

アフガニスタンで戦闘ヘリを操縦していたはずのコルター・スティーヴンス大尉(ジェイク・ギレンホール)は列車の座席で目覚める。目の前の女性(ミシェル・モナハン)が、親しげに話しかけてくるが、コルターには自分がなぜここにいて、彼女が誰なのかわからなかった。
鏡を覗きこんだ彼の眼に映ったのは、見知らぬ別人の顔。身分証明書には、“ショーン・フェントレス:教師”と記されていた。
やがて、車内で大爆発が発生。
意識を取り戻したのは薄暗い密室。モニターに軍服姿の女性、グッドウィン大尉(ヴェラ・ファーミガ)が映し出され、次第に彼が極秘実験に参加していることが明らかになる。
コルターの意識は今朝発生した列車爆破事件の犠牲者ショーンと繋がっていて死の直前8分間だけを繰り返し体験できるというのだ。
テロリストの次の犯行を未然に防ぐため、最期の8分間でコルターは犯人を探し出すことが出来るのか!!


タイムトラベルとは違う!!今までに見たことのないアイディアで観客はテロ直前の8分間を何度と無く体験する。全く新しいアプローチでパラレルワールドを描いたSF映画の秀作だ。
観客は、主人公同様何の説明も無くテロの現場へと放り出され、あてのないテロリスト犯探しを繰り返すことになる。やがて、驚愕の事実の発覚や、絶望。さらには恋心までが8分間の繰り返しの中で芽生えていく。

人間の精神はプログラムに勝ち、時として運命も変えられる...

多くをここで書くと、ネタばれしてしまいそうだが、この作品の展開はスピーディーで、ときとして強引、美しく、そしてほろ苦く、切ない。
賛否は分かれるかもしれないが、俺はこの作品、好きだった。
イマジネーションにあふれた脚本と演出に拍手。


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