2008年12月29日月曜日

K-20 怪人二十面相・伝/ NARIZO映画レビュー

怪人二十面相によって無実の罪を着せられたサーカス団の曲芸師・平吉(金城武)。
今や官憲から、怪人二十面相として追われる身となった彼の前に、名探偵 明智小五郎(仲村トオル)が立ちはだかる。
果たして平吉は潔白を証明できるのか!!彼は再び二十面相と対峙する。


 おそらく2008年、俺が劇場で見る最後の作品となったのがこの「K-20」。監督は「エコエコアザラク」の佐藤嗣麻子。特撮は「ALWAYS 三丁目の夕日」や「リターナー」の山崎貴....舞台は、第二次大戦が起きなかった設定の帝都。そこを暗躍する怪人二十面相。

特異な世界設定と美術デザイン、ライヴアクションとVFXどれをとっても、これは、完全に和製「バットマン」をやりたかったに違いないという感じの痛快娯楽アクション大作になっている。

予算はかなり掛かっている様子だが、そこかしこに漂う可愛いトホホなB級感は俺好み。
なんせ対峙するのが金城武と仲村トオル。東西棒読み俳優対決ですから。
でも、嫌いじゃないんだな。おそらく彼らじゃなければ出なかったであろう絶妙のB級感が無ければ、はっきり言ってここまで面白かったかどうかはワカラナイ。
華族の令嬢にしておてんばなヒロインを演じる松たか子も、何処と無く可笑しい。B級的におかしい。
そんなのを全部ひっくるめて、魅力的な作品だった。

口コミで評判のせいか、日劇はかなりの入り。
てか、ラストにしても続編作る気満々だな。

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