2008年8月16日土曜日

ハムナプトラ3/しょうもない。でも好きだからしょうがない。

2000年前。中国を統一した始皇帝は、全てを手に入れ、もはや老いる事を除いて怖いものは無かった。不老不死の術を求めた始皇帝だったが、あまりにも残忍な彼は臣下と共に呪いを掛けられ封印されてしまう。1946年。発掘された彼の石棺を狙うヤン将軍は、始皇帝の復活を画策していた。

北京オリンピックにあわせて、今度のミイラは中国の始皇帝である。
殆ど、前作との繋がりは無いから、いきなりこれだけ見ても大丈夫な続編。くだらないことに関しては品質保証済だ。
しかし、前作があれだけ酷かったのに、「ハムナプトラ」と言われるとついつい足が劇場へ向いてしまう。それくらい、1作目は俺にとってインパクトが大きく、インディ・ジョーンズシリーズ以来の冒険活劇の傑作だとみんなに薦めて回ったものだ。
この手の作品は、回を追う毎に酷くなっていくのが世の常なので、今回、全く期待していなかったもののなんと前作より、はるかに見られる作品になっている。

今回もCG映像の素晴らしさには、大興奮だったが、お前もCGなのかと突っ込みたくなるくらい、主演のブレンダン・フレイザーは歳を取らない。1作目が99年の公開だったことを考えると10年近い月日が経っているはずなのに..。彼は凄い。変化も無ければ成長も無く(爆)、いつものオコーネルがスクリーンに帰ってきたって感じ。

彼の愛妻であるエヴリンは今回から、レイチェル・ワイズにかわってマリア・ベロがスマートに演じている。これは物足りない。ヒロインでありながらも、レイチェル・ワイズから漂っていた、あのなんとも言いよう無い田舎臭さが、このシリーズの良い味だったのに。どうしてくれるんだ。

倅のアレックスを演じるルーク・フォードはおいておいて、「ハムナプトラ」シリーズには欠かす事が出来ない無責任男のジョナサン(ジョン・ハナ)も健在。

そして、敵はなんとジェット・リーである。
皇帝なのにらしい風格も無く、邪悪を絵にしたような悪役であるべきはずが、ちっとも悪そうに見えないと言うミスキャスト振りを発揮しているが、まぁ、好きな人にはたまらんのかも。

それよりも新星イザベラ・リョンの可愛さは要チェック。

チベットら辺で雪男が中国兵をなぎ倒してみたり、細かいところで時事ネタ盛り込みつつも、ラストの蘇った兵馬俑対ミイラ軍団のくだりまで凄い映像と予定調和なアクションで、アトラクション的に楽しめる。

中身はスカスカだが、遊園地へ遊びに来たと思って楽しんで欲しい。緻密なストーリーとか、感動とか、誰もそんなものを期待してこの作品を選んだりはしないと思うが、ロブ・コーエンが監督である。中身は無くても派手で馬鹿。それだけは期待に応えてくれる。

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