コミック映画化ブームの大本命。「デトロイト・メタル・シティ」が遂に公開。
しかし、根岸くん=クラウザー=松山ケンイチ....こいつは最高にはまり役だった。実写になる事の違和感...無理矢理感、強引さ..そういうものを感じなかったとは言わないが、超越した、いや、漫画から抜け出たようなイメージ通りの根岸であり、クラウザーさんがそこに居た。
松山ケンイチは、クラウザーさんそのものに見える。
これをもって彼の最大の当たり役は、「L」なんかじゃなくて、クラウザーさんになるコト確定だろう。間違いない。そして、一生涯彼の歴史にこの役は刻まれ続けるに違いない。「松山ケンイチの最大の当たり役はクラウザーさん」だったと。それにしても、彼の出世作「デスノート」も「デトロイト」も両方、漫画原作だな。(笑)
しかし、漫画の世界を実写にするのは本当にしんどいと思う。小説と違って、漫画の読者はキャラクターのイメージをビジュアルに共有しているわけだから、あまりそれとかけ離れた事はし辛いはずだ。
でも相当、李闘士男監督はこだわったね。
カミュ役の秋山竜次とか、演技はともかくとして、似てたし。
何より驚いたのが、デスレコーズの悪魔の様な女社長を演じた松雪泰子。今までの女優イメージを覆す役...というよりは、彼女が長年醸し出してきたサディスト的なイメージを超直球に体現させたような、はまり役だった。
それから相変わらず可愛い加藤ローサ。
それからそれからKISSのジーン・シモンズ!!!!
で、デトロイト・メタル・シティ(DMC)が演奏する劇中の楽曲が、これまた絶妙。デスメタルという非常にマニアックなメタルロックのフレーバーだけを上手に抽出して、一般受けする様な楽曲に仕立ててくるあたり素晴らしく、実際にCDが品切れ起こすくらい売れているのにも納得。一方、オサレな(笑)渋谷系ミュージックはカジヒデキが手掛けているのだとか。そんな訳で、一応、音楽映画だから、しっかり曲も楽しませてくれるのである。実際、漫画のファンは、DMCの楽曲を聴く事が出来て、喜んでいるに違いない。
ストーリー展開とか、どうでも良い様な話のはずが、思わず目頭が熱くなったりして。いや。実際熱いんだ。熱いぞGO TO DMC!!
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