ところが、CIA捜査官リンチ(パトリック・ウィルソン)の情報からイラクでの偽ドル紙幣の原版奪回作戦を展開している最中、謀略により無実の罪で逮捕されてしまう。
名誉挽回と無実を証明するため、リーダーのハンニバル(リーアム・ニーソン)は、刑務所から脱獄、部下のフェイス(ブラッドリー・クーパー)、B.A.(クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン)、マードック(シャルト・コプリー)も相次いで脱獄させ、黒幕に迫っていく
小学生時代に、ハマっていたアメリカのテレビドラマ「特攻野郎Aチーム」が設定を現代に置き換えて映画になって帰って来た。
元々荒唐無稽でユーモアにあふれたシリーズだったが、プロデュースするのがリドリー・スコットとトニー・スコットの兄弟タッグ。キャスティングも、奇想天外な作戦を立案するハンニバル大佐がリーアム・ニーソンだなんて、どうなっちゃうのか気になってしょうがなかった。
内容は、当然の馬鹿仕様。
監督・脚本のジョー・カーナハンの演出は、素晴らしいテンションと最新技術による悪ノリのアクションシーンに溢れていて、頭を空っぽにして楽しめる荒唐無稽な映画シリーズの1作目として申し分の無い完成度。
80年代のオリジナルを知らない新しい観客を魅了しつつ、B.A(日本の吹き替えドラマ版だと「コング」って愛称だったよね)が飛行機嫌いになる理由を盛り込むなど、随所でオールドファンの笑いもきっちり取って来るシナリオからは、オリジナル版への愛情やリスペクトが感じられ、「何でこんな映画になったんだ!」なんて悲しい思いをすることは、おそらくないだろう。
逆境でもポジティヴなメインキャラクターたちが画面狭しと暴れまわりながら、ほとんど漫画のあり得ないアクションの連続で大活躍。その一方、正しいことをしても正当に評価が得られない。
正義とアメリカを愛しているにもかかわらず、国から追われ続ける...これがドラマ版にも映画版にも共通する「Aチーム」の設定だ。
単純明快に正義や悪が色分けし辛く、自信に満ち溢れた能天気なマッチョが「アメリカ万歳」と叫んでれば、課客が満足してくれるような、そんな時代ではないからこそ、今、この作品がリメイクされ、蘇ったチームの面々が再び愛されるのかもしれない。
ラストでスカッと解決を見せつつ、当然これは序章と言わんがばかりのエンディング。
新しいAチームの続き、勿論、期待大だ。
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