芝居を劇場のスクリーンでという趣向の「ゲキ×シネ」初体験。
正直なところ衛星放送なんかでやってる「演劇」の収録プログラムを劇場で見るだけだよね?
的な認識しかなかった俺。
たまたま今回公開されるのが興味があった劇団☆新感線の2011年版「髑髏城の七人」で、しかも元iMAXシアターだった品川プリンスシネマのシアターZEROでのスクリーン上映だったから興味が湧いた...だけ。
だが、俺はこの「ゲキ×シネ」ってフォーマットをナメてた。
お茶の間で、ゴロゴロしながら見られる録画された「演劇」とそれは一線を画している。
そもそも照明の落ちた空間で、集中して一つの作品に向き合うと言う環境はお気楽な茶の間スタイルとは異なる。
多数のカメラで劇場では不可能なアングルから撮影された映像は、観劇とはまたちがった価値を提供している。
リテイクの利かない演劇ならではの一発収録。
しかしながら、映画を見ているかのようなスピーディーで、ダイナミックに繰り広げられる殺陣。
演劇でありながら映画的演出に長けた「劇団☆新感線」の代表作を映画でありながら「演劇」的に鑑賞する面白さ。
浮き上がる血管、飛び散る汗、血糊、ライブ感、緊張感が漂う上映時間179分。
インターミッションが15分。
つまり... 気軽には見られない。
これは芝居を見に行くのと同じ覚悟と姿勢で楽しむフォーマットなのだ。
映画やドラマと言った映像でのイメージが強い人にとっては小栗旬や森山未來の舞台役者としての凄みを感じて、彼らに対する印象が変わるかもしれない。
若手の女形役者 早乙女太一の妖艶さ。このメイン3人に加えて、小池栄子や仲里依紗が、舞台空間を彩る。
映画だとか演劇だとかと言うつまらない制約を超えて、これは一級のエンタテインメント。
今なら言える、「ゲキ×シネ 髑髏城の七人」。
そこには劇場で鑑賞するのとは別物の興奮が待っている。
見られるうちに、大スクリーンで見なくちゃ、これは損だ。
飛び出すわけでもないのに当日料金2000円超えるけど(笑)、五感爆発のキャッチコピーは伊達じゃなかった。
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