2011年12月3日土曜日

タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密/まだ、終わって無かったよ、スピルバーグは!

少年タンタンが購入した古い帆船の模型。その模型は、17世紀に海上で財宝とともに忽然と消えたといわれる伝説の“ユニコーン号”だった。
模型のマストに隠されていたのは、暗号が記された羊皮紙の巻物。だがその直後から、彼は正体不明の男たちに狙われることに。


全世界80か国語で翻訳され、2億部以上もの売り上げを記録するベルギー生まれの人気コミックとか、そういう商業的売り文句が踊ってはいても、そもそもこのキャラクターのことは、たいして知らなかった。
それだけに正直なところ、俺は全く期待していなかった(笑)。

超話題作でなければ、先ず見ることは無かった気がするけど、それだけに今回は言っておきたい。
騙されたと思って、3Dでこれは、絶対見るべき作品だ。
と言うのも、俺の中でスティーヴン・スピルバーグ監督作品して10年ぶりくらいに、「面白い」と思えた作品だったから。
期待していなかっただけに、その喜びや驚きも大きいのかもしれないが、3Dアニメーションに表現の手法が変わってはいるものの、その展開やアクションシーン、演出は、懐かしの「レイダース」とか、「インディ・ジョーンズ」のシリーズを彷彿とさせるものがあってニヤニヤ出来るし、久しぶりに、躍動感のあるワクワクな冒険活劇を見せてくれる。

ライヴアクションで培われた、演出テクニックが持ち込まれたCG冒険活劇は、アニメであるが故の利点としてカメラアングルや舞台に制約を受けることが無く、その上、全部CGだから3Dの効果も発揮し易いわけで、新しいアニメーション映画の可能性をビンビン感じた。

ストーリーは、スピルバーグの冒険活劇らしく、お子様も安心して楽しめる無害なものになっていて、続編作る気満々で終わっている。
個人的には、この話の続きよりも別エピソードを見てみたいのだけど、兎に角、期待できる新しいシリーズがスピルバーグ監督作品として公開されたのは喜ばしい限り。
父ちゃん、まだ、終わって無かったよ、スピルバーグは。

俺の周囲も「えっ?タンタン?」って感じで、興味もなさそうだし、テンション全然上がってないけど、これ、子供に戻って楽しめる作品として、オススメ。

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