2011年12月18日日曜日

突っ込みどころ満載/ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル

核戦争による世界の再生を信じるテロリストの手掛かりを追って、ロシアのクレムリンに潜入したイーサン・ハント(トム・クルーズ)とそのチーム。しかし、直後にクレムリンは爆破された。
ロシア側はこの攻撃をアメリカのスパイ組織によるものと断定。イーサンの所属するIMFは解体され、ロシアで長官も暗殺されてしまう。
国と組織の後ろ盾を失い、容疑を掛けられたイーサンは逃亡。黒幕を追い詰め、核テロを未然に防ぐことは出来るのか!

冷戦崩壊後のスパイシリーズとして、すっかりお馴染みになったミッション:インポッシブルの最新作。
毎度、気鋭の監督が起用されるこのシリーズの今回の監督は、「アイアンジャイアント」とか「Mr.インクレディブル」「レミーのおいしいレストラン」など、ファミリー系のアニメばかり撮ってきたブラッド・バードってコトで、どんなになるのかまるで予測がつかなかったが、予告編の時点でクレムリンが爆発しているど派手映像を見て、これは見るしかないなとニヤニヤしてしまった俺。
中身は、突っ込みどころ満載ながらも楽しめる一級のアクション映画に仕上がっている。

正直なところストーリーの起伏や、気の抜けない展開、どんでん返しの面白さ等、どっと疲れるテンションで一気に走り抜けたJ・J・エイブラムス監督の前作「M:i-3」には遠く及ばない気がしたが、ドバイにある高さ世界一の超高層ビル、ブルジュ・ハリファでのスタントとか、砂嵐の中でのアクション、立体駐車場での乱闘シーンなど視覚的な面白さは、流石、このシリーズ。全く飽きさせない。

トム様が走り、トム様が跳び、トム様が撃つ、トム・クルーズ全開のノリからも完全に決別していて、前作同様チームワークで窮地を潜り抜けていく展開も、気に入っているところ。
孤立無援の追い込まれ感を然程、感じないヌルさは何とかして欲しいが、前作が面白かっただけに、脚本のしょうもなさが、ちと気になる。
それでも、このシーズンでスカッとしたアクションを見たければ、やはり外せない作品なんじゃないだろうか。
俺は、これを見て前作「M:i-3」のDVDを棚から掘り返してもう一度見返してみたくなった。
やっぱ、前作は凄まじかったね。

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