2012年9月4日火曜日

るろうに剣心

漫画原作の実写化と言えばアメコミばかりが幅を利かせている2012年。
邦画が放ったのはあの「るろうに剣心」の実写映画化。
時代考証が滅茶苦茶だろうが、敵に金髪頭が居ようが、これは漫画原作だ、関係ない。
ちょっと惚けたというか間抜けた剣心を学芸会レベルギリギリの水準で成立させた佐藤健。
そんな演技部分の弱さを補って余りあるのがスピード感の強い、これまでの邦画ではあまり見たことが無い水準のアクションシーンの数々。そして、香川照之、蒼井優、江口洋介といった演技派と、凛としたヒロインの武井咲、邪悪なオーラ全開の吉川晃司といった共演陣の健闘あってのものだろう。

監督はNHK出身でドラマ「ハゲタカ」「龍馬伝」等を演出してきた大友啓史。
題材は変われど相変わらず、リッチな画作りを堪能できる。
音楽も、「ハゲタカ」「龍馬伝」と同じく佐藤直紀だ。


ぶっちゃけたいしたストーリーでもないし、続編があったとしても続きが見たい気は全然しない。
一見、無理めのこの企画を先ずは、ちゃんと成立させたという意味において、ご苦労様でしたぁ。

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