2012年4月22日日曜日

タイタンの逆襲/ギリシャの神々は、ホント、人間にとっては迷惑(笑)

全能の神ゼウス(リーアム・ニーソン)と人間の間に生まれたペルセウス(サム・ワーシントン)が、怪物クラーケンを打ち破ってから10年。妻を亡くして今は、10歳になる息子ヘリウスを男手ひとつで育てながら、漁師として静かに暮らしていた。
一方、神は人間からの崇拝を失ったことで力が弱まり、投獄していた凶悪なクロノス率いるタイタン族を制御できなくなりつつあった。

リメイクとしては、派手なだけでかなり微妙だった「タイタンの戦い」の続編。
それでも、そもそもオリジナルが大好きなだけに、期待せずにと思いつつ劇場へ。
はっきり言って神々が内輪もめするだけの平坦なストーリーは退屈すら感じさせるものだったが、火を噴く双頭獣キメラのスピード感あふれるアクションシーンとか、一つ目の巨人の暴力的なユーモラスさとか、高速で迷路が動くタルタロスの牢獄なんて難易度高いテレビゲームみたいだったし、最後の圧倒的な巨大さとインパクトながら、意外と呆気ないクロノスとの最終決戦まで前作を遥に凌ぐ映像的興奮は一見の価値ありって感じに。

ハデスのレイフ・ファインズとか、ゼウスのリーアム・ニーソンとか、キャスティングは豪華なんだけど、どうもキャラクターの印象が薄いのはやっぱりストーリーがつまらないからだろうな。
二人のラストの見せ場は、CG以上に役者の力を感じさせるものがありましたけどね。
しかし全体的にはドカーンドカーンと、なんだか騒々しいだけで終わってしまい、アクションシーンの数々で吹っ飛ばされ、石柱に頭がぶつかっても、石柱の方が砕け、本当に人間かよ!と、突っ込みどころ満載のペルセウス(サム・ワーシントン)の石頭の事くらいしか他に思い出せない。(笑)

たいして期待していなかったとは言え、作品を通じて最も残念だったのは、この作品内で美人であって欲しいキャラNo.1のアンドロメダ女王(ロザムンド・パイク)がどうも、ただのオバサンにしか見えなかったこと。

しかしまぁ、ギリシャの神々は、ホント、人間にとっては迷惑な存在ですな。
って、そんな映画。


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