2012年11月23日金曜日

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

衛星軌道上に封印されていたエヴァンゲリオン初号機から、ミサトたちにサルベージされた碇シンジは厳重な監視下に置かれていた。
目覚めた世界では14年が経過。
今やミサトたち旧ネルフ職員らは、反ネルフ組織「ヴィレ」を立ち上げ、使徒とネルフ側エヴァと戦っていた。
状況を呑みこめないシンジだったが、14年前、綾波レイを助けようとした自分が「サード・インパクト」の引き金を引き、世界を半壊させてしまった事実が次第に明らかになる。

よくも悪くも想像を裏切った上で、中身については、さっぱり理解できなかった。
 これが感想。
 まず、突然、前作から14年経過した世界に放り出される置いてけぼり感が半端ない。
 観客はシンジ同様に、どうなっているのかよく分からないまま、映像的興奮のつるべ打ちにあう。

 カネ掛かってんな、スゲぇな!でも、全然、判らないぞ。
 どういう経緯で「ネルフ」が分裂したのかも、全然、人の気配が感じられない描き方をされている「ネルフ」に何があったのかも、全く描かれない(笑) 。

にも関わらず、最後まで興味を削がれる事なく突っ走られた感じ。
 作画も演出も、スゲぇよ。 そう言う意味では力業で持ってかれて、なんか疲れた作品。

 結局、この作品は完結編となるであろう次回作への豪華な導入編だ。

 テレビシリーズの展開をほぼ踏襲した「序」、そこから発展して最後には異なる展開に驚かされた「破」。
ここまでが「ホップ」「ステップ」だったとすると、今回はあまりに「ジャンプ」し過ぎて、ついていくのが大変だ。

 絶対余計なことするなと言われた男が、青臭いほどの信念に従い行動した結果、やっぱり最悪の結末を引き起こす。

言ってしまえばそれだけの内容。

 しかし、「前と同じ話をするつもりはない」まさに作品を創り変えたいという「意思」が物凄く明確にされた分、進化して予測不能のこの後の展開に興味を感じずにはいられない。

 気になる人は、まぁ見てくれ。 意味はわからんが、映像は興奮する。どうせ見るならフルスペックに凄さを体感できる劇場へ!


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