前作の戦いから2年。大学進学を控えたサムのポケットから、メガトロンを倒したキューブの欠片が見つかる。欠片であっても絶大な力を発揮するキューブにより、サムにはある秘密の知識が刷り込まれた。
一方、アメリカ政府はオート・ボットと協力し、ディセプティコンに対抗する特殊部隊ネストを結成。
ディセプティコンは、サムに隠された秘密を奪うために侵攻を開始する。
前作があまりに愉しかったので、正直、物凄く期待して待っていた「トランスフォーマー」の続編。
スピルバーグとマイケル・ベイ監督のタッグは健在で、キャストも懐かしい顔触れがみんな揃っている。
上映劇場だって、わざわざ川崎にオープンしたデジタルのiMAXシアターのチケットを取って。
....万全じゃないか。
しかし、この微妙な感じは何なんだ。どう?と、感想を尋ねられて「まぁまぁ..」と応える他ないこのなんとも煮え切らないキモチ。ああ..期待しすぎたってのはあったにせよ、どう処理してくれるんだ。
つまらなくは無かったのよ。断じて。
しかし、シンプルなストーリーでどのキャラクターも物凄く魅力的だった前作に比べて、何だか大事なところをおざなりに、派手さばかりが倍化しただけとも言えなくない続編。
俺は、ちょっと虚しかった。
大画面で様々な車や乗り物がロボットに変身する...そのメカメカしさ、鮮やかなトランスフォームのカッコよさに痺れた前作の興奮も、既に2作目ともなると、何ら驚きの対象ではなくなってしまったのだ。
出てくるロボットの数が倍に増えようと、身長が前より巨大になろうと、画が派手になったところで、もうお腹いっぱい。
むしろ、色んなのを出しすぎて一体一体の存在やキャラクターがあまりに薄く、前作の様なキャラクターの魅力は殆ど感じない。でも、ロボット達のキャラクター作り、これは非常に重要だった。
その辺が浅いせいで、あんなにロボットが沢山出てきたのに、結局、記憶に残るのは前作同様にカワイイ黄色のカマロ「バンブルビー」とコンポイの「オプティマス」くらい。
他のは名前を覚えるほどの存在感も無い。沢山出してトイを売る作戦だったのかもしれないが、アレじゃ子供たちだって欲しいとは思ってくれないだろう。
挙句の果てに、無表情セクシー系のターミネーターみたいな金属ギャルまで出してきた。
ストーリーの方は、難しいことが苦手な監督のマイケル・ベイなのに、何だかゴチャゴチャしている。
だから、設定を説明する台詞が多すぎる。
ああ..可哀想なマイケル・ベイ。彼は見ているのに能力をまるで必要としないような派手な破壊映像は得意だけど、複雑な設定とかは、演出できないのに。
唯一、サム(シャイア・ラブーフ)の彼女のミカエラをやってたミーガン・フォックスのエロ度というかセクシー度が上昇していたコトが、前作以上の驚き部分かな。
明らかにド派手になった映像は、それはそれで良いんだけど、もはや、それしかない映画には食傷気味なので、キャラを描く事とストーリー展開をもう少し頑張って欲しかった。
そんなわけで、期待しすぎて残念だった作品。
まぁ、馬鹿SFファンとしてソフトはおそらく買うと思うけど。
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