2009年6月1日月曜日

ROOKIES ルーキーズ 卒業/NARIZO映画レビュー

過去の暴力事件で二子玉川学園高校を去っていた熱血教師、川藤が復職。不良生活から甲子園への夢に向かって走り出したニコガク野球部の活躍を描く劇場版。

少年ジャンプで連載されていた森田まさのりの人気漫画を原作にしたTVドラマ「ROOKIES」のオリジナルストーリーによる映画版。 そもそもTV版の続きなので、テレビドラマを見ているかいないかで、楽しめるか否かが決まってしまうと言っても過言ではない。 ドラマ版に熱くなっていた覚えがあるなら、見て損は無い出来栄えだと思う。

俺も「ROOKIES」のテレビドラマは、久々はまってしまっていたクチ。 暴力事件を起こした荒廃した野球部を熱血教師が再生させていくというストーリーは、いかにも漫画なのだが、とにかく臭くて大袈裟で、熱かった。

そうなのだ。漫画のテンションそのままにテレビドラマは馬鹿馬鹿しいほど熱く、泣けたのだ。

その上、キャストはイケメンかもしれないけど、はっきり言って全員オッサンで、誰一人として高校生には見えない(爆)。
突っ込みどころ満載なのに、ついつい見てしまい、涙してしまい、応援したくなる久々の野球ドラマだったから、その後、彼らが甲子園まで都大会を勝ち上がっていく様が描かれる劇場版は何としても見たかった。

監督もプロデューサーもキャストも全員、同じメンバーでの映画版。

自然、ドラマのテンションは維持され、都大会を勝ち進んでいくストーリーは、嫌がおうにも盛り上がる。
ありがちなテレビ局製作のテレビでやっとけば良かったじゃんというような、ショボイドラマ続編映画にならずに済んだのは、神宮球場で撮った都大会決勝シーンなど、映画のバジェットを使って存分にキャラを暴れさせた故のこと。


それから、お話も良かった。
しばしば、ドラマの映画化は、なんでそんな脚本でOKなんだ?勢いだけで作ったのか?..何なんだ、コレ!みたいのが多かったりするけれど、今回、映画オリジナルの脚本は、これがまた、かなり良い感じにまとまっていたと思う。

特にテレビドラマの映像をつまみまくって作った過去の回想シーンで、お茶を濁したりはせず、シンプルに「甲子園出場の夢」を追う現在進行形の姿にこだわってストーリーを動かしている辺り、凄く潔いし、展開にも興味と好感が持てた。

そして、そんなはずねぇだろ..という突っ込みどころ満載でも、ああ..高校野球って良いよねと、ついつい思い、元気をもらい、学生時代を懐かしく思い出すような、そんな作品になっていた。

しかし、初日2日間で動員100万人か。...凄いね。

時代が元気になれる熱血映画を求めているような、そんな気がするほど、確かに俺が鑑賞した映画の日の最終回も混みあっていて、場内は熱気ムンムンだった。

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