2012年12月3日月曜日

007 スカイフォール

あらゆる意味で007の50周年に相応しい作品。
 007が描いてきた伝統的なスパイ映画のローテクな設定に愛情を捧げつつ、新時代のアクション映画に挑戦しようと言うメッセージが強く伝わって来た。

 この作品でボンドは一度死に、蘇る。
 M(ジュディ・デンチ)と共に組織に頼らずに闘い、まるで自分と合わせ鏡のような元凄腕諜報員の敵と対峙する。

古風な方法論を好むボンドにしつつ、冒頭からアクションシーンはど派手で143分の長尺を感じさせないテンポでストーリーが進む。

 ボンド映画らしく世界中でロケを敢行し、今回は悪役の根城のデザインに、なんと長崎の軍艦島が登場したりするあたりも楽しい。
新しいQの登場や、Mとボンドの関係なども含めて、50周年を迎えたシリーズが、今後も益々進化し、続いていくであろう期待を抱かせる内容。
 この作品は新しい「007」シリーズの起点にするくらいの気概で作られているのだ。

 しかし、ダニエル・クレイグのボンドは、つくづく史上最高に野生的だね。
女子のシャワールームに忍び込むとか、ボンドお馴染みのスケベ紳士っぷりを発揮しても、単なるエロ親父には見えない。
この辺り、歴代ボンドとは明らかに違うと思うのだ(笑)
 

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