2011年7月12日火曜日

ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える

スチュ(エド・ヘルムス)の結婚式に出席するためタイに向ったフィル(ブラッドリー・クーパー)、アラン(ザック・ガリフィアナキス)、ダグ(ジャスティン・バーサ)。
式の前日に軽く一杯、呑むだけだったはずが、翌朝目が覚めると、そこはバンコクの薄汚いホテルの一室。
全員がひどい二日酔い。
ステュの顔面には身に覚えの無いタトゥーが入っていて、アランに至っては髪の毛もない!? 
さらに悪いことに、スチュの義理の弟で秀才肌のテディは、千切れた指だけを残して行方不明。
その代わりに、部屋で暴れまわるのはベストを着たサル!
果たして、結婚式までの間に、彼らはすべての謎を解き、失われた記憶とテディを発見することができるのか!?


二日酔いの男たちが記憶を飛ばし、前日の出来事を手がかりを元に探っていく。
従来にない全く新しいミステリー+コメディとして世間をアッと驚かせた「ハングオーバー 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」。
その続編である本作は、舞台を異国タイに移し、馬鹿さ加減を増量しつつ、前作で打ち立てた「昨晩の自分探し」フォーマットを踏襲。
安心して馬鹿笑いし、あきれ返れるすさまじく陽気で下品な馬鹿映画になっている。

エンドロールは昨晩のランチキな所業を映し出したお約束のスライドショー。
全てはそのエンドロールで用意されたオチのためだけにある、壮大な前振りだ。

昨晩のおぼろ気な記憶を頼りに、記憶をさかのぼっていく「謎解き」の馬鹿馬鹿しさは、酒を愛する酔っ払いなら誰しも少なからず共感できる。
むしろ4人と一緒に馬鹿騒ぎしているかのような不思議な一体感を味わえるのがこの作品。

男は幾つになっても、どこかコドモで、愛すべき馬鹿なのだ。
きっと。


0 件のコメント: