2011年12月25日日曜日

ワイルド7/70年代のバイカーファッションがスゲェ違和感

毒をもって毒を制す。
凶悪犯罪者を抹殺するために飛葉大陸(瑛太)ら選りすぐられた犯罪者たち7人で構成された、超法規的警察組織“ワイルド7”の活躍を描く。70年代に生まれた望月三起也の漫画を映画化。


 飛葉大陸(瑛太)、セカイ(椎名桔平)、パイロウ(丸山隆平)、ソックス(阿部力)、オヤブン(宇梶剛士)、ヘボピー(平山祐介)、B・B・Q(松本実)。彼らの指揮官、草波警視正に(中井貴一)と、偉くバラエティに富んだ配役で、「海猿」シリーズの羽住英一郎監督が、70年代の人気漫画「ワイルド7」を舞台を現代に移して映画化。

初めてこの作品の存在を知ったのは、仕事で出入りしている日テレさんの廊下に貼られた、ポスター。
後述するけど、このポスターから匂い立つ芳ばしい馬鹿映画の薫りに誘われて劇場へ行ってきました。
しかも、これ、シネコンを意識した邦画製作事業をコツコツやって日テレと組むことが多いワーナー配給なのね。(最近だと「デス・ノート」もこの座組だったよね)

最初に言っておくと、この作品を楽しめるかどうかは、現代を舞台にしているのに原作を引き摺って70年代を彷彿とさせる「ワイルド7」達のバイカーファッションや、なんとなくチグハグな配役に覚える違和感を笑ってやり過ごせるかどうかに懸かっている(笑)。
40年以上前のバイオレンス漫画を映画化するという時点で、ある程度の無理は想像つくわけだけど、ワーナーが本国で製作している「バットマン」みたいに、古い原作を現代に蘇らせるにあたって、キャラクターやビジュアルを今風に一新して、再生させる方法論もあったはず。
しかし、キービジュアルにもなっている瑛太の革ジャンに赤いスカーフという出で立ちのサマにならなさに代表されるように、この映画は見ているこっが気恥ずかしくなってしまうカワイイ・イケてなさに溢れている。でも、嫌いじゃないよ。愛すべき馬鹿映画なんだ。

アクションに関しては、現代版「西部警察」(これも古いね。古いけど、ホント、そんな感じ。)みたいだった。ロケ地の北九州市が色々協力して、市街地や道路を使ったライヴのモーターアクションを荒唐無稽に繰り広げ、撃ちまくる。
洋画なら市街地の激しいアクションシーンなんて珍しくも無いわけだけど、都内だったら絶対無理なシーンがかなり出てきて、映画に協力的なんだな北九州市は...と、本編と関係ないところで妙に感心させられた。

まぁ、やはり致命的なのは、ただでさえ線の細い主演の瑛太がナイーヴに見え過ぎるコトと、バイクがまるで似合わないコトなんじゃなかろうか。ファッション含めて。
一応、ヒロイン的に深田恭子も出てきて、(でも、やっぱりバイクとかバイカーファッションは似合ってない)続編作る気満々のラストへ突っ走っていくわけだけど、ゴメン。続きが商業的に成立する気が全然しない。
個人的には記者役の本仮屋ユイカの方が全然良かったんで、彼女はもう少し見たかったんだけどね(笑)。


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