2009年4月23日木曜日

GOEMON / NARIZO映画レビュー

豊臣秀吉が天下統一を果たした頃。
盗賊、石川五右衛門はある晩、南蛮製の箱を盗んだ事から、石田三成の一派に命を狙われる。箱の秘密...。そこには、織田信長の死に、深く豊臣秀吉が関わっていた事を示す秘密が隠されていた。

PV出身で元、宇多田ヒカルの旦那。迷作「CASSHERN」を初監督して世間を唖然とさせた紀里谷和明監督の2作目がこの「GOEMON」。
五右衛門を演じる江口洋介を筆頭に、 大沢たかお、広末涼子などキャストは前作と比較しても超豪華だ。
凝った衣装と、突き抜けた美術は、日本の戦国時代を舞台にしたと言うより、全くの異世界。
狙いなんだろうが、誰も彼もがその時代の人に見えない。
画作りにおいても、敢えてグラフィックノベル風というか、リアリティを追及していないCG映像が持ち味になっていて、全編が相変わらずのオレオレ美学世界の押し付けで、実に疲れた。
これが上手いならともかく、単に、ビデオゲームのムービー部分を連続して2時間見せられている様な辛さなのだ。それを洒落じゃなくて、大真面目に、カッコイイと思ってやってるオナニー映画。
だからチョッと痛い。
B級の可愛さもないし、笑えない駄目映画、カッコイイつもりの馬鹿映画という、最も哀しく中途半端な印象なのだ。

でも、お話のまとまりは「CASSHERN」より大分マシだった。

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