2009年6月6日土曜日

「Town Market TV」リクルートの地域フリーペーパー

「R25」とか「ホットペッパー」とか、すっかり何時の間にかフリーペーパーやってる会社...って印象になってしまったリクルートが、東京都内の城南エリアと神奈川の横浜・川崎を中心としたエリアで実験的に開始した「Town Market TV」というフリーペーパー。

今勤めてる会社で広告案件になっていたので、興味半分に登録してみたら、今朝、自宅に届いてた。

メール便に「速達」なんてあるのね。初めて知ったよ(爆)。



で、中身はこんな感じ。
ほぼ1週間分のテレビ番組欄と番組紹介だけで構成されたフリーペーパーに、同封されてきたのが、地域のマンションやパチンコ屋さんなどの所謂、折込広告。



新聞記事はネットで読めるからいいや、解約!みたいな人の急増で急激に部数を落とす新聞業界。
その、新聞+折込広告という広告ビジネスの地域市場にコンペキターとして参入しようという企画だね。

そもそも、あらゆる情報の閲覧がネットに分があるかというと、実はそんな事無い。

興味のあるニュース記事だけネットで読みたいというニーズにネットの検索性は応えてくれるけど、番組表みたいな一覧性を求められる情報の表示に、PCのディスプレーやケイタイの画面は向いていないから、やっぱりテレビ番組表みたいなものは紙で見るのがイチバン便利。
つまり、テレビ雑誌を買うほどでも新聞を買うほどでもないが、タダならテレビ欄だけは欲しいわけだ。
それを埋める存在が、この「Town Market TV」。
だったら、部数は落ちてるし、ホントにどれだけ配達されてるか判らない新聞に折込広告するより、こっちに折込広告したほうが、確実にリーチ出来ますよ..って事だと思う。



この番組表が見たいから、確実に開封される。
折込チラシがリーチする....って法則。開封率100%を目指せる媒体って謳って営業してたりして(爆)。
..が、あけて直ぐ、目を通さずにチラシをゴミ箱行きにした俺には、結局チラシの内容まで到達していないわけだけども(笑)。

賢いと思ったのは、「地域」ごとに違ったコンテンツになっているのは、あくまで同封されるチラシの方だけだという点。番組表も誌面そのものも、ホットペッパーみたいに細かく「渋谷」「新宿」「銀座」みたいな単位で地域ごとに違うコンテンツを載せ、いくつもの版を用意する必要が無い。

つまり、この事業は、地域のチラシ折込拠点さえ、どこかに用意しておけば、地域ごとの誌面編集とかは不要なわけだ。
こうして、例え新聞が部数を落としても、折込チラシが媒体として生き残れるスキームが生み出された。
面白いよね。

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