2009年3月14日土曜日

ジェネラル・ルージュの凱旋/ NARIZO映画レビュー

前作の事件解決により、窓際医師でありながら院内の倫理委員会トップに任命されてしまった田口(竹内結子)。そんな彼女のもとに、ジェネラル・ルージュの異名を持つ救命救急センター長の天才的医師 速水(境雅人)と医療メーカーの癒着を告発する文書が舞い込んだ。数日後、医療メーカーの所長がヘリポートから不審な転落死を遂げる..。果たしてこれは殺人なのか?再び厚生労働省の白鳥(阿部寛)も現われ、田口は真相究明に渋々乗り出すことに...。

 「チーム・バチスタの栄光」の続編。すっかり息もピッタリ、笑いのツボをしっかり衝いて来る竹内&阿部の主演二人に加え、今度は、今や話題作には何処にでも顔を出す、ニヤケ顔の二枚目性格俳優 境雅人が加わって、キャストの魅力だけで一切、飽きない医療エンタテインメントが展開される。

そう。サスペンス的でもコメディ的でもあるが、この作品は多分、どっちでもない。虚構のストーリーにリアルさを散りばめた、まさに、医療エンタテインメント。

とにかくテンポが良い。癒着の真偽そのものよりも、危機的な人手不足や構造的問題に陥っている救命救急の現実を素人にも理解できる描写で、スリリングに描く展開に、気付けば呑み込まれてしまっている。

そんな中で速水を演じる境の不適な「子供」ぶりは、たまらなく魅力的だ。
おそらく前作同様、原作を大胆にアレンヂしているのだろうが、演出の妙、キャスティングの妙で、小さい粗なんてどうでも良くなる。

それにしても、ジェネラル・ルージュの異名が付いた真相が明らかになるシーンは、脱力だったネ(爆)。


東宝シネマズデー1000円で東宝シネマズ有楽座で鑑賞。

0 件のコメント: