2009年5月31日日曜日

スター・トレック/NARIZO映画レビュー

自分の命と引き換えに800名の乗員の命を救った伝説の父親を持つ、不良少年カークは、やがて惑星連邦の士官へと成長。やがて新鋭艦USSエンタープライズに乗船する事になる。J.J・エイブラムス監督が、オリジナルシリーズをカークの成長を通して再構築した新たなる「スター・トレック」。

小学生時代に「スター・ウォーズ」をスクリーンで見て、その衝撃の大きさから「ドラえもん」映画を卒業した俺としては、乗組員が全員ジャージみたいな服を着ていて、しかも耳のとがったおかっぱ頭の宇宙人が出てくる、いかにもヌるそうな「スター・トレック」は、何かカッコ悪い存在に思えて、実際、一度もまともに見た事が無かった。
今回の作品も、延々と続く、テレビシリーズや映画シリーズの続き物だったら、絶対に見ることは無かったと断言できる。
しかし、今回は、現代的解釈と映像技術、キャストを一新してオリジナルシリーズをイチから再構築する試みであることと、特にオリジナルシリーズのファンではないと公言するJ.J.エイブラムスが監督したこと、更に試写を見た周囲の評判が意外に良かったこともあって、騙されたつもりで劇場へ足を運んでみた。

結果。
これが、中々、面白かった。

英雄視される父を持ち、才能はあるが反抗的で無鉄砲なカーク(クリス・パイン)の生い立ちと士官としての成長。
人間とバルカン人の間に生まれ、聡明で常に論理的、感情を滅多に露にする事が無いスポック(ザッカリー・クイント)の生い立ちと葛藤。
このシリーズの主役的なキャラクターである二人の対立を中心に、二人の運命を左右する或る事件と、やがてその背後にある共通の敵に立ち向かって友情を育むストーリーは、非常に魅力的で、サブキャラクターの個性も上手く活かされつつ、適度な笑いとスリル、畳み掛けるようなテンポで、最後には、この先もきっと続編が続いていくんだろうなぁ...という期待感をきっと多くの人が感じそうな作品だった。

が、その一方、結局は再生された名作SFシリーズの壮大なる人物紹介編と言えなくも無く、この手の作品を盛り上げる上で欠かせない、強い悪役、悪のカリスマ性、悪の魅力・存在感...が、敵役のネロ(エリック・バナ)には欠けていて、どうも、締まらない。物足りないのだ。
ネロは10億人も殺したわけだから、極悪非道なはずなんだけどね...。全く迫力不足。ただのスキンヘッド兄さんにしか見えない。悪役としては実にトホホな存在だ。

でもハッキリさせておきたいのは、エリック・バナが決して下手だったとか、そういう話ではない事。

あまりにも主役二人を描くテンションが高すぎて、悪役の出番や印象、キャラクターを表現する時間やエピソードが相対的に小さく、もう一つの対立軸に居るはずの重要な役であるにもかかわらず、かなり存在感が薄くなってしまった事に、俺が満足しきれない原因があったように思う。
そもそもこの作品、ネロの設定自体が、何か迫力に欠けるし、この設定を時間を掛けて見せたところで、まともな悪役が描かれたかどうかは怪しい話なので、どのみち、エリック・バナは被害者だ。
ここまでエンタープライズ側のキャラクターを魅力的に描いたわけだから、その労力のほんの少しでも、敵キャラの人物造形に振り向けてあげて欲しかった。他のキャラと違って、どうせこの作品だけで死んじゃうとしてもね。

まぁ、そんな訳で、面白かったけど、「何かヌルいSF」という印象自体は、リ・イマジネーションされても変わるコトが無かった。むしろ、「やっぱりこんな感じなんだ」という感想(爆)。

オールドファンには、最新技術で蘇ったエンタープライズが飛んでるだけでも興奮だろうし、オリジナルキャストでスポックを演じているレナード・ニモイが登場するあたりも、嬉しいんだろうね。

でも、この調子で作られる続編はどんどん学芸会的になっていきそうな予感がするし、毎回、豪華キャストのトホホな悪役が出てくるコトを期待すると、馬鹿映画として中々、高いポテンシャルを持ったシリーズが始まったと言えるかもしれない。

馬鹿の臭いがする続編が出来たら、またエンタープライズのクルーに会いに行こう!!

2009年5月28日木曜日

美人時計...トランプ感覚+七夕的癒しツール


ユニクロ服を着た無表情美人女子が曲に合わせて、踊りまくるブログパーツ「UNIQLOCK」。
昨年、世界でWeb系の広告賞を取りまくった、あのキャンペーン以来のヒット。

...それが、この「美人時計」。
渋谷や原宿などのストリートを実際に歩いている美女がモデルとなり、1人が4分間時刻を教えてくれるという、なんとも素晴らしいwebガジェット。

早速、自分のブログの「UNIQLOCK」の上に導入してみた。
美人対決も、時計の正確性と安定度は、圧倒的に「UNIQLOCK」。

「UNIQLOCK」が、その不思議ダンスについつい見とれてしまう時計であるのに対し、こっちは、次のターンでもしかしたら、俺好みの子が出てくるかもしれない...という、トランプゲーム的楽しさがある。

実はこれ、「美人時計」と言いつつ、中々、好みの子が出ない...。
だからこそ、次こそはと期待して待ってしまう馬鹿オトコ心理をダダ突きされる(爆)。
それが、この時計の最大に面白いところかも。

つまり、ゲーム感覚で、女の子を眺め、おまけに「だいたいの現在時間」まで、知るコトが出来る、そんなデスクトップツールなのである。

そこでシゴトでもゲーム性と癒しが欲しくなり、職場でも使うigoogleにも、追加してみた。




でもね。追加撮影でもされない限り、毎日同じ美人が同じ時間に出てくると思われる。
つまり、気に入った女の子が見つかった場合、その時刻を覚えておくと、明日もまた出てくる...のだろう。


だから、ミニ七夕的な使い方も、可能です(爆)。

NARIZO、日本刀を手に入れるの巻

酔狂侍などと名乗っている以上、常に刀の一本くらい差していないと....(笑)
そう、思って、とうとう刀を購入。満員電車で極力迷惑にならないように背中に背負ってみた。

こいつの正体は....傘です。非常に長くて大きい。
柄の部分のデザインが日本刀なの....馬鹿でしょ?衝動買いです。


★ここで買えます!(爆)★


2009年5月25日月曜日

消されたヘッドライン/NARIZO映画レビュー

理想家の議員コリンズと愛人関係にあった美人スタッフの事故死。そして、黒人少年の射殺事件。
議員と大学時代のルームメイトだった記者のカルは、一見、無関係な2つの事件を結びつける手掛かりを手に入れた。
徹底取材の末に、やがて少しずつ明らかになっていく、国家権力と民間企業の恐るべき癒着。
果たして、カルは真実にたどり着く事が出来るのか!

イギリスBBC放送の人気ドラマを映画化...という事らしいが、元ネタの「ステート・オブ・プレイ」は未見。しかし、久々に政治サスペンス・スリラーの名作に出会ったって感じの作品だった。

監督のケヴィン・マクドナルドはドキュメンタリー畑の人らしく、記者を主役にした政治サスペンスの演出がとにかく上手い。
記者のカル(ラッセル・クロウ)の視点で、観客に手掛かりを積み重ねて見せ、忍び寄る巨悪の恐怖や、姿の見えない敵の影をちらつかせながら、テンポよく、真相に近づけていく。

ラッセル・クロウの演じる記者は、ベテランでいかにも修羅場を潜ってきた雰囲気プンプン。目に見えない巨悪と対峙しても迫力満点だ。
一方、彼とは大学時代のルームメイトという設定の議員を演じるのはベン・アフレック。いやぁ、この二人が学生時代の友達なんて、凄く違和感なんだけど(笑)..。とは言え、彼のコトを勢いだけのアゴ野郎呼ばわりしていたのは遠い昔の話。偏見抜きに、この作品では、それなりに理想に燃える若手議員にちゃんと見える。

あとは、カルと一緒に取材することになる新人記者のデラを演じるレイチェル・マクアダムス。彼女は知性とユーモアを感じさせる美人で、今回の脇役の中では、俺的にイチバン気になる存在だった。魅力的な女優さんです。

色々突っ込みどころはあるものの、ドラマとしての大きな嘘が、小さなリアリティの積み重ねで、リアルに恐ろしく感じる、エンタテインメントとしてかなり良質のサスペンス。
とにかく有無を言わせず、のめり込まされ、ハラハラさせられながら次第に真相が暴かれていくんだが、最後の展開が必要だったかは意見が分かれるところかも。

2009年5月20日水曜日

ウォークマンの神髄NW-X1000使い倒してみて

以前、製品発表イベントで絶賛し、ここでもレポったうえに、実際、発売日に購入して愛用してきたソニーウォークマンの最高峰。「NW-X1000」。

入手からほぼ1ヶ月、使い倒してみて感じたことを今回、改めてまとめてみることにする。

インタフェイスは、皆さんご指摘の通り、ジャケットからの再生などiPodに近い印象を受ける。
が、圧倒的没入感で音楽に浸れるノイズキャンセリング(周囲の騒音を約98.0%カット)+デジタルアンプ搭載と、多彩なイコライザとサラウンドにより、音楽を楽しむためのデバイスとしての満足度では、圧倒的にこちらの方が優れていると、前回お伝えした、実感にズレは未だ無い。



やはり音は素晴らしく良く、そこは大満足。

しかし、細かいことを言うと、ジャケット表示画面では、長い楽曲タイトルを最後まで表示できないなど、細かなところにチョッと気を遣えよ...というストレスを感じていたりはする。
長いタイトルをちゃんと確認したい場合は、俺の知る限り、楽曲再生中にメニューから「詳細情報」をタップしないと望む情報にアクセスできない。以前の機種では、ジャケット表示画面でも楽曲をスクロール表示できていたので、どうしてこんな仕様になったのかは、謎。
話題のYoutube連動は、確かに面白い。下の画面は、Mr.childrenの楽曲再生中に、「おまかせリンク」機能でYoutube検索を動かした結果。



関連する動画が、一斉にあがってくる。



実際にアップされていた「エソラ」のPVを再生させたところ。
専用のアプリで再生しているのだが、高精細の画質で動画がアップされていれば、ウォークマン上でもYoutubeの動画を見ているなんてことを感じさせないくらいの高画質で再生できる。
正直なところ、ワンセグの画質の比ではない。 有機ELのディスプレイってところも、映像を見るうえでの満足度が上がる要因。
一方、ワンセグは下の写真の様な感じ。Youtubeより画質はショボい。まぁ、秒間15コマだし、ワンセグ自体がそういう仕様だから仕方ないが、このデバイスでわざわざこの画質を録画しようという気にはなれない。(一応、番組表からの録画に対応しているけど)むしろ、ネット接続できるデバイスなのだから、ケータイみたいにネット連動のデータ放送に対応してくれれば良かったのに、そこは未対応。テレビ局がワンセグの隙間で流しているニュースや天気予報にアクセスしたり、スポーツ中継でケータイみたいにデータ放送部分も楽しむ...という様なことが出来ない。ネットに繋がっているだけにここは、残念。

それより、 ウォークマン最高峰と言いつつ、以前はバンドルされていた動画転送ソフトの「イメージコンバーター」が別売りになった不満はもっと大きいかも。もっとも、俺の場合は昔のウォークマンについていた同ソフトでそのまま、アナログ放送を録画したものをNW-X1000に転送して視聴しているから良いんだけど。音と動画に徹底的にこだわるという、このハードのコンセプトから考えても、動画転送ソフトは標準でついていて欲しいよね。



ラジオはシンプルだけど、好きなデザイン。





Podcast機能については、気に入った番組を登録しておくと、まとめて更新をダウンロードしてくれて、自宅の無線LANで朝、一気に更新して外出するような使い方が出来るため、便利な一方、正直、世間のpodcast自体にそこまで面白いと思える番組が無い気がする。そう思うのは、俺だけか(笑)?

今回、もっともオマケ的というか、半端に終わっているのがブラウザでのインターネット接続。



まぁ、とりあえず見られます...という以上の期待をしてはならない。
下の写真は、俺のmixiのトップを表示させて見た写真と、Gmailに接続してみた写真。




しかし、数ページ閲覧すると大抵「リソース不足」で落ちてしまう。



おいおい。これしきの事で落ちてたんじゃ、まともな閲覧なんてできねぇだろ....とここについてはかなりのストレスを感じる。



余談で、検索や、ブラウザ上での文字入力時のインタフェイスについても少しだけ。

タッチパネルから文字入力していくとウインドウに変換候補が表示される。変換候補が表示されているウインドウをタッチすると、具体的に変換候補を選択できる画面に移行。指の大きな俺にも扱い易い工夫はされている。


2009年5月17日日曜日

天使と悪魔/NARIZO映画レビュー

かつて、教会に弾圧された科学者達が結成したとされる秘密結社イルミナティ。新たなローマ教皇を選ぶための教皇選挙を控えたバチカンで、4人の有力候補の聖職者が誘拐され、その殺害が予告された。更には研究室から盗み出され、バチカンはおろか、ローマさえも破壊しつくす威力を持つ「反物質」による、爆破計画も明らかに!! バチカンから事件解決の協力を依頼されたラングドン教授は、事件に隠されたメッセージからイルミナティの復活を確信する。

2006年に公開されて、話題になった宗教ミステリー「ダ・ヴィンチ・コード」の続編に、ロン・ハワード監督、トム・ハンクスが再び挑む。
ぶっちゃけ、複雑な原作を映像化することの難しさとか、そもそも俺にキリスト教に対する基礎知識が少なかったとか、それでもぐたっと疲れるほど長いとか、説明的な展開になりすぎて字幕を追うだけで疲れるとか、まぁ、色々な理由から、「野心作」であってもエンタテインメントとしては、評判負けに感じた前作。
アレを見て、「ぐたっ」と疲れたヒトには、「ホント?」って思われるかもしれないが、この作品のエンタテインメントとしての魅力は、前作の比ではない位、強いものになっている。
宗教的・歴史的な謎かけを施された、犯罪事件が、教皇選挙でごった返すバチカンを舞台に発生し、そこに次々とタイムリミットが設けられることで、テーマは絞られていく。スピード感も上がり、キャラクターの数も、彼らの立ち位置も非常にシンプルで明確。前作を見たことが無くても、充分楽しめる。

特に今回、非キリスト教圏の日本人にとってありがたいのは、ニュース映像や観光、旅番組なんかの浅いイメージしかないバチカンという場所に、部外者のラングドン教授の目を通して潜入する無理の少ないプロセスから徐々に作品に入っていける構成になっていること。登場する聖堂や礼拝堂の見事な美術やリアリティに溢れたCGセットにも目を見張る。そして、陰謀の意外な真相が明らかになるあたりも、最後にきてやや拙速に感じる部分は残念だけど、全体的には極めて満足度の高い見応えのあるサスペンス・ミステリーだった。


今回、原作は未読だけど、確実に前作よりも映画向きの題材だったんじゃなかろうか。
それから、ユアン・マクレガーが事件の鍵を握る聖職者を演じているのを見て、改めていい役者だなぁ...と思った。内容が浅かったから、何だか演技まで浅く見えた「スター・ウォーズ」なんかよりも、こういう作品でやっぱ、キャリアを築いていくべき役者さんだよねと(爆)。(まぁ、スター・ウォーズも好きだけどさ)

2009年5月10日日曜日

Freedom Sunset




土曜は、前の会社の同僚、プロデューサーにして、アーティスト。 オーガナイザーのShibaさんの恒例パーティ「Freedom Sunset」にお邪魔してきた。 場所は、江の島展望灯台の下のサンセットテラス。 夕日+酒+音楽を江の島サムエル・コッキング苑入苑料200円払っただけで楽しめる。 自由でタダでサンセット。すばらしい。
しかも、季節外れの夏日。 江の島って結構、上まで登るのに階段がきついから、すでに大汗の俺。 着くなり、ビールを呷る。 今年は、このロケーションにピッタリのPort of Notes も登場。 ライヴもかなり盛り上がった。


で、夕日を眺めつつ、またビール。
最後まで大盛り上がり。


でも、時間は19時過ぎ。何て健康的なんだ。 地元に帰って、幸せの余韻のまま「ウずマキ」で常連達と酒酒酒。 千鳥足で0時過ぎ帰宅。 日曜日...今日は、有り得ない28度予想。 昨日の酒が残ってだるい上に、食欲無く、季節外れの夏バテに突入。 結局、ヨルまで冷奴とアイス位しか口にせず。 プールに行って、プールサイドのチェアで昼寝し、サウナに入って、またプール。 しかし、日の光の下って寝てるだけで消耗するな。何で何だ!!

2009年5月1日金曜日

鎌倉へかき氷食いに行く/埜庵(のあん)

NARIZOです。
連休3日目。昨日は、4年ぶりに幼馴染と呑んだし、近場で毎日呑んでます。
で、本日も快晴。気温は25度を超えてる感じで、勢い、江ノ島へ。

生しらすで腹を満たした後、鵠沼にあるという、前から噂に聞いて気になっていたカキ氷の旨い店「埜庵(のあん)」へ向かってみました。

鵠沼って言うから江ノ電の鵠沼で降りたら、最寄は小田急江ノ島線の鵠沼海岸だったみたいで、20分歩きましたよ(笑)。GPS携帯が無かったら、閑静な屋敷町の路地のどこかで、干からびた骸になっていたことでしょう。

こんな難しい字ですよ。 ↓



普通のお宅にしか見えないけど、ここが店です。


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秩父の阿左美冷蔵という天然氷の店からこだわって仕入れたかき氷は、凄い口解けで、不思議とこめかみがキンキンするようなこともありません。

俺のチョイスはコーヒーのかき氷。上にコーヒーゼリーが掛かっていて、お好みで練乳かけて食べます。



鵠沼海岸駅からはホント、直ぐですね。

でも、悔しいから、帰りも江ノ電の駅まで歩いてやった。地ビールも生シラス丼も、氷も..と、食ってばかりの一日だったので、それくらいしないと、やばいもんね。

全て行き当たりばったりの江ノ島行きでしたが、まるで、氷を食べる事を予知していたかのようにアサイチで、歯科に行って知覚過敏の歯を治療してきたのはナイスだった。

これも天命よ!