2008年9月15日月曜日

ZED シルクドゥソレイユ シアター東京

東京ディズニーリゾート内に日本初のシルクドゥソレイユ常設劇場が10月にオープン。 
日本のこの地でしか見られない、新しいショウのタイトルは「ZED」。 
そのトライアウト公演へ行って来た。 
http://www.zed.co.jp/about_show/movie.php 

古代の地球儀を模した巨大なステージは、それでいて2000人収容の劇場とは思えないほど客席との距離感を感じさせない。 
前から5列目のシートで見たステージは、頭上をアーティストが綱渡りし、ブランコで飛び交い、跳躍する。 
その表情、筋肉の震えまで伝わってくる迫力の距離感。 

一方、コロシアム状の後方席でも、ステージに遠さを感じさせない設計になっていて、むしろ全体の構成、演出をより愉しむならば、後方の方が良さそうなくらいだ。 
前方は、眼前のパフォーマンスを追うのに必死で、ステージのほかの部分で起きている事にまで気が回らない。 
次は、後方から全体を見て見たいと、そう思わせられるステージいっぱいのパフォーマンスだ。 
ストーリーやテーマは、「ドラリオン」あたりと比較して非常に難しい。 
しかし、演目の迫力はそれをはるかに凌駕していた。 
決め技を終えて見得を切るアーティストの「どうだ?」と言うようなあの得意そうな表情。 
彼等からは、ぽかんと口を空けて見守る俺たちの表情が、どう見えているのだろう。 
フィナーレは、ステージいっぱいにアーティスト達が繰り出して、興奮も最高潮。 
万雷の拍手とスタンディングオベーション。 
手を振るアーティスト達の笑顔を眺めているうちに、泣きそうになった。 
これが自然発生するなんて、日本人のステージに対するエンタメ偏差値も、随分上がったもんだ。 
そして、2000人を総立ちさせてしまうパフォーマンスの技量は、トライアウト公演でも非常に高いクオリティだった。 
これ、チョッとお奨め。 
わざわざ地方から出て来るだけの価値のあるステージだと思う。 
終演後、外に出ると計ったかの様に、パークから花火が上がった。 
凄い高揚感。 
なんか最高に幸せな気分だった。





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