2009年9月19日土曜日

火天の城/NARIZO映画レビュー

天正4年、熱田の宮番匠・岡部又右衛門は、織田信長から安土に山一つ丸ごと全てを城郭とした五重の城の建設を命じられる。
又右衛門は即座にその命を即座に引き受けるが、城造りを指揮する総棟梁の座を名だたる番匠たちと競うことになってしまう。総棟梁の座を掴むため、城の図面作りに没頭する又右衛門と一門。
伝説の名城 安土城築城を成し遂げた男達、女たちのドラマ。




これは言うなれば戦国の「プロジェクトX」。
当時としては史上最大級の巨大建築プロジェクトを命じた男、信長とそれに応えた宮番匠の一門の物語。
本編2時間19分は、最近の作品としてはかなり長い方だが、ドラマチックかといわれれば、かなり淡々と進んでしまい、ビックプロジェクトが成し遂げられた達成感をスクリーンの中と一緒に味わえるような感情移入が出来なかったのは非常に残念だった。
原作未読なんですが、原作でも突然、忍者アクションが挿入されるんですかねぇ。
ストーリーが淡白に進み過ぎるからか、唐突にアクションやらを入れたようにしか見えなかったから辛いところだった。
題材は面白いのにねぇ。
もっと、宮大工とその家族たちといった人物中心にそれこそ「プロジェクトX」の様に掘り下げていってもらったほうが映像としては良かったと思う。
完成した安土城のシークエンスに、あそこまで無感動だと、「つまらなかった」ワケではないだけに、ホント、勿体無い(爆)。

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