2008年12月31日水曜日

2009年へ!!ブログでカウントアップ

色々あった2008年。

元気だった人も、病気しちゃった人も、フル回転で活躍中の人も、一旦かがんでお休みモードの人も、とにかくみんな、ありがとう!!

日本は今、100年に一度とかって不景気な状態に陥っているらしい。
バブルの後のどうしようもなく不景気な時代に社会人デビューしている俺たち世代からしたら、半生まるまる不景気みたいな実感しかないから、何を今更...年々、世の中悪くなっている実感しかありませんよ。
と言うのが、ホンネだったりしつつ。

でも、こういう厳しい環境に直面しているからこそ、どこか他人任せに流れに身を任せて諦めてきた、政治についての関心とか、職場や社会、環境とか、自分が身を置くコミュニティ全般に対する意識が高まってきた気がしていたりもする。

ある意味、今の状況は、全員が危機意識無くニホンの行く末に関して無関心だった結果としての「しっぺ返し」なのかもしれない。

みんなが、「我が事」として、問題意識を持って支えあって乗り切っていく...もう一旦、ハングリーなモードに2009年が切り替わったら面白いと思う。
こういうときだからこそ、終戦直後のご先祖世代が必死だった頃の一体感をこの国が取り戻したりしたら、凄い意味を持った時代に生きた事になるのかもしれないと...ポジティヴに考えてみる。

すっかり、危機的状況から再生して、こんな時代に成長感バリバリのユニクロ。
企業イメージも一新。今年は世界の3大広告賞を実は総ナメにしていたりする。

受賞作品のweb広告。「Uniclock」。
その名の通り。時計+企業イメージ広告。

ユニクロ服を着たお姉さん方がジャズに合わせて踊りまくる愉しいブログパーツ。凄く元気になるよね。
こいつであの会社は今年、未進出の国にまでファンを増殖させてしまった。
さぁ、こいつから元気をもらいつつ、2009年が良い年でありますように。

2008年12月29日月曜日

K-20 怪人二十面相・伝/ NARIZO映画レビュー

怪人二十面相によって無実の罪を着せられたサーカス団の曲芸師・平吉(金城武)。
今や官憲から、怪人二十面相として追われる身となった彼の前に、名探偵 明智小五郎(仲村トオル)が立ちはだかる。
果たして平吉は潔白を証明できるのか!!彼は再び二十面相と対峙する。


 おそらく2008年、俺が劇場で見る最後の作品となったのがこの「K-20」。監督は「エコエコアザラク」の佐藤嗣麻子。特撮は「ALWAYS 三丁目の夕日」や「リターナー」の山崎貴....舞台は、第二次大戦が起きなかった設定の帝都。そこを暗躍する怪人二十面相。

特異な世界設定と美術デザイン、ライヴアクションとVFXどれをとっても、これは、完全に和製「バットマン」をやりたかったに違いないという感じの痛快娯楽アクション大作になっている。

予算はかなり掛かっている様子だが、そこかしこに漂う可愛いトホホなB級感は俺好み。
なんせ対峙するのが金城武と仲村トオル。東西棒読み俳優対決ですから。
でも、嫌いじゃないんだな。おそらく彼らじゃなければ出なかったであろう絶妙のB級感が無ければ、はっきり言ってここまで面白かったかどうかはワカラナイ。
華族の令嬢にしておてんばなヒロインを演じる松たか子も、何処と無く可笑しい。B級的におかしい。
そんなのを全部ひっくるめて、魅力的な作品だった。

口コミで評判のせいか、日劇はかなりの入り。
てか、ラストにしても続編作る気満々だな。

2008年12月22日月曜日

ワールド・オブ・ライズ/NARIZO映画レビュー

中東に潜伏し、諜報活動の最前線で命を張るCIA工作員フェリス(レオナルド・ディカプリオ)。
そして、本部から冷酷な指示を出す現場を知らない指揮官ホフマン(ラッセル・クロウ)。
考え方が全く異なり、しばしば対立する二人が追うのは世界を恐怖に陥れる謎のテロリスト。
生き残るための嘘。そして敵を追い詰めるための嘘。空前の頭脳戦が始まる。


 諜報員役がどうにも板につかないディカプリオと、いつのまにかとっても太ってしまったクロウが競演するのは、リドリー・スコット監督の最新作。
またまたまたまたテロリストと戦うアメリカの話かよっ!と、そろそろ突っ込みの一つも入れたくなる食傷気味な内容ながらも、「嘘」を武器にした諜報戦を描いているところが新しい。
リドリー・スコットだけに2時間を越える長さなのだが、お得意のアクションシーンや演出はモチロンの事、スリリングな展開を魅せる脚本が素晴らしくて、あっという間に時間が経つ気分。

敵の中にスパイを放ち、味方さえも欺く諜報戦。
誰も信用できない作戦の最前線、しかし、敵の姿は見えない。
詳細は劇場で確かめてもらうとして、展開されるリアルなスパイムービーは手に汗握る緊張感でいっぱいだ。
そして、アメリカの正義に対する疑問が観客に投げかけられる。

安全なところから指示だけ出す傲慢なホフマンを演じるにあたって、クロウのメタボ振りは中々、リアル。
そして実は、劇中、イチバンカッコイイところを持っていくのは、ディカプリオではなくて、ヨルダン側の諜報指揮官ハニを演じるマーク・ストロング。そんな意外性までふくめて、リドリー・スコットが仕掛けた罠なのかもしれない。

2008年12月16日火曜日

252-生存者あり/NARIZO映画レビュー

災害大国日本を襲う巨大台風。雹が振り、未曾有の高潮が都心を直撃する。新橋駅の構内に流れ込む濁流。果たして生存者は生還できるのか....。



とんでもなく暑苦しい劇場予告編を見たときから、これは久し振りのとんでも馬鹿映画だと確信して、公開を密かに待っていたディザスタームービー。
日テレの開局55周年だけあって、未曾有の高潮がクリティカルにお台場を襲い、CXの球体展望台が流されて東京湾にプカリプカリと浮くあたり、俺の期待通りの馬鹿度合い(爆)。

描かれるのは、レスキューに命を懸けた男達の熱い...いや暑苦しい程のドラマ。
内容たるや、ひたすら大袈裟でとんでもないが、そんな作品に惜しみなく投入されたモノホンの緊急車輌や機材の数々を見てしまうと、嫌がおうにも男の子的テンションが上がりまくってしまう。

レスキューを去った弟(伊藤英明)と、未だレスキューで指揮をとる兄(内野聖陽)の葛藤や兄弟愛を中心に描くあたりは消防ムービーの傑作「バックドラフト」を彷彿とさせるし、鉄砲水が出まくりの危険な地下鉄構内でサバイバルする展開には、「ポセイドンアドベンチャー」的な要素もあって、馬鹿映画の割にはしっかりとツボを抑えている。

そもそも、主演に伊藤英明をもってくるあたり、「海猿」の彼のイメージに乗っかる魂胆見え見えだったりする、実は計算しつくされた作品なのだ。
子役の設定を障害者にして、あざとく涙に繋げようとしたり、バラバラの生存者の心が次第に一つにまとまっていく過程を意外に丁寧に描いてみたり。構成のところどころに垣間見えるそういう計算高さと、ラストで生き埋めになってもゾンビの様にムキムキ生還させてしまう、「行き当たりばったり」感が同居。
俺としては何ともいい味だった。
CG部分にせよ、ライヴアクションのシーンにせよ、個人的には駄作だったリメイク版「日本沈没」なんかより、全然レベルが高かったと思う。

ヒロイックなオヤジが活躍する和製馬鹿ディザムービーを見たければ、今年イチバンのオススメである。

2008年12月14日日曜日

WALL・E/ウォーリー /NARIZO映画レビュー

人間達が見捨てた29世紀の地球。そこに700年間独りぼっちで働き続けるゴミ処理ロボットWALL・E(ウォーリー)。そんな彼のイチバンの夢は誰かと手を繋ぐ事....。そんなある日、地球に降り立った、美しいロボット「イヴ」を見つけた彼は、初めての恋をする。

「ファインディング・ニモ」の監督アンドリュー・スタントンによるディズニー・ピクサー最新作、「WALL・E」。
いち早く見た人たちの間では、絶賛だっただけに、俺としても、かなり楽しみにしていた。

この作品で、光るのは抜群に魅力的なキャラクター。



ピクサーは実にキャラクターで観客の心を掴むのが上手いと思う。本家のディズニーがスティッチ以降、全く新たなキャラクターで成功できない事から考えても、ピクサースタジオの創造力には、物凄い力を感じる。
正直、ストーリー云々以前に、ロボットでありながら感情豊かで、愛くるしい「WALL・E」が画面をチョコチョコ動き回るだけで、見ているこっちは夢中になってしまう。

「WALL・E」が、キャタピラで動くローテクなメカメカしさでデザインされているのに対して、「イヴ」は、なんかAppleの製品みたいにツルツルしたデザインで、どんなテクノロジーで動いているのかも想像が付かない。

そんな、一生懸命頑張るローテク「WALL・E」が、ハイテクのロボットに恋をする可愛いラブストーリー。
「ふたりの境遇・立場に格差がある」そういう、恋愛ドラマを盛り上げる上での王道的設定が踏襲され、俺たちは主人公がロボットである事なんて忘れて彼を応援してしまうわけである。

もう一つ、面白いと思ったのはこの作品が、従来のピクサー以上に大人向けのテーマを発信していると感じられたこと。

冒頭に登場する世界は、人間が見捨てたゴミだらけの地球。
宇宙に避難した人間達は、全員、デブになっていて足腰が弱り、歩行も困難になっている。
最近、日本でもメタボ対策にやっきだが、はるかにその上を行く肥満大国アメリカに警鐘を鳴らす、実は物凄く社会派のテーマが作品の中に隠されている。

クラシカルなディズニーは、子供に見せて安心な「おとぎ話」で、大人の鑑賞にも堪えるクオリティのものだった。
しかし、アンドリュー・スタントンの前作、「ファインディング・ニモ」は、父親の目線からもストーリーが紡がれ、子育てや子離れを通じて自らも成長する父親像を描くことで、彼と同じ父親世代に対してもメッセージが発信されていた。


そして、本作。ピクサーは、とうとう人間社会に生きる大人たちに向けて、アニメを使って社会問題を提起しはじめた。
子供達に美しい地球を残すために....。子供を愛し、家庭を愛する事で有名なアンドリュー・スタントンは、本気なのだ。



2008年12月6日土曜日

エグザイル/絆 /NARIZO映画レビュー

かつては仲間だった5人の男達。
ボスの命を狙い、今は追われて妻子の下へ逃亡していたウー。ボスの命でその命を狙うプレイズとファット。そしてウーを守ろうとするタイとキャット。5人が再び一つになったとき、運命の歯車は大きく狂い始めた

 アジアのノワール(犯罪映画)は、どうしてこうも熱くて浪花節的なのか!!
とりわけ香港映画ってヤツは!!!

久し振りに美しいアクションと、男達の....というか、オッサン達の馬鹿まっすぐな友情ドラマに熱くなった。
これは間違いなく「インファナル・アフェア」シリーズ以来の傑作香港ノワール。都内二館のみの公開が、何とも勿体無い。

返還直前、動乱のマカオを舞台に、そりゃないだろうという人間ドラマが展開するも、静かでありながら有無を言わせない演出で、ガンガン惹き込まれてしまう。
何であれ、男たちのキャラが極上にカッコイイ。オッサンばかりだが、馬鹿に真っ直ぐで、可愛くて、子供の様に無邪気で、そして飛び切り強い。
運命は皮肉だ。上手く行くときもあれば、トラブるときもある。逃亡先さえもコインの表裏で決める男たちは絆のためにあてもない死への放浪を続けているようにさえ見える。
しかし、それだって、実に無邪気に、信じるもののために直向なのだ。

景気が悪くなり、そこの浅い賢さで、目先の利益に翻弄される様な、つまらないオトナの姿が目立つ昨今。本当に大切なものや信念のために、直向な不器用すぎる男達のノワールは、あまりにも美しかった。

2008年11月30日日曜日

「海」のクリスマスイルミネーション

今年も都内の各所で、恒例のクリスマスイルミネーションが街中を彩り始めた。
俺のオススメは、今年3回目ですっかり恒例となったカレッタ汐留で開催されている「BLUE OCEAN 海のクリスマスイルミネーション」。
何と言っても他と大きく違うのは、30分に一度、約10分間。海をイメージした東儀秀樹オリジナル楽曲「BLUE OCEAN」にあわせて音と光のショーが繰り広げられる事。
光の庭の中に身を置いて見るもよし、遠くから全景を眺めるもよし、個人的には都内で最高にエンタテインメントしているイルミネーションだと思うので、未見の人は是非とも銀座から足を伸ばしてもらいたい。

開催期間は11月28日(金)~12月25日(木)までの28日間。
開演時間は、
17:30、18:00、18:30、19:00、19:30、20:00、20:30、21:00、21:30、22:00、22:30、23:00の
期間中毎日 1日12回。
これに加えて、23時の回終了直後から、ワーナー映画提供の特別プログラムが開催され、消灯となる。

そうは言っても「汐留ってどこ?」とか「遠すぎる」とか「寒い」とかって、興味はあるけど、足がなかなか向かない皆さんのために3箇所のアングルから撮影し、編集したNARIZOによる「BLUE OCEAN」完全版をお届けします。これで、引きこもりながらもクリスマス気分が味わえるはず。




2008年11月24日月曜日

レッドクリフ PART1/NARIZO映画レビュー

三国志最大の見せ場、赤壁の戦いを題材に100億円の巨費を投じて作られたジョン・ウー監督最新作。

 とにかく、凄まじい宣伝費の掛け方で、Webといい電波といい、公開直前に露出しまくった超大作「レッドクリフ」を今更見に行った。
劉備、関羽、超飛、超雲に孔明といった三国志を彩る英傑が描かれるのは勿論、孫権、周瑜と彼らの関係もぐっと簡略化されて映画らしく複雑な三国志を難しいことがわからない客層にも理解できるエンタテインメントに仕立てている。
監督はアジアのアクション映画監督としては、今、最も成功しているジョン・ウー。だから戦闘シーンが迫力なのは当然として、これまた当然の様に彼の映像ではお約束の白いハト飛ばしも見ることが出来る(爆)。

この作品の主役は、周瑜(トニー・レオン)と孔明(金城武)で、この二人が抜群にカッコイイのはともかく、残忍な曹操(チャン・フォンイー)に対して、英傑が慕う劉備(ユウ・ヨン)があまりにもタダのオッサンにしか見えないのが、残念でならない。いやぁ、武力は無いけど徳に厚く、人の心を惹き付ける君主にはとうてい見えないんだ彼が。そんな中、何を差し置いてもこの作品最大の拾い物は小喬を演じた映画初出演の台湾のモデル、リン・チーリン。
映画は、タイトルにしておきながら肝心の「赤壁の戦い」直前で次回へ続く...となってしまうので、感想はというと、正直なところ壮大すぎる予告編を見ているような2時間超。疲労感ばかりが残る映画になっているわけで、戦闘シーンが長い割に映画的な起承転結やカタルシスが全く得られなかったわけだが、唯一関心をもてたのが、リン・チーリンの美貌だった。

随分、カネを突っ込んだエイベックスとしては、アクション映画のイメージよりも、ラブロマンス色とか、イイ男ばかりの出演者をアピールして、観客の女性比率が高いことを広告で強調。なんとか女性の関心を呼ぼうと躍起に見えるのだが、ぶっちゃけ、女子向きの映画じゃないと思う。
長いし、戦闘ばかりだし、尻切れトンボだし。退屈してトイレに立ちたくなるかもしれない。
まぁ、パート1だけ見ても何の評価も出来ない作品なので、見てしまったからには来年4月のパート2を見に、劇場に足を運ぶのだろうけど、ぶっちゃけ、遊びに行く金の無いまとまった休暇期間に、1作目と2作目をレンタルDVDで、まとめ見すれば、それで満足だろうな....という作品だった。

俺としては、NHKの人形劇「三国志」を改めて見たくなったね。あっちの方が、断然、人間ドラマだった(爆)。


2008年11月23日日曜日

トロピックサンダー/NARIZO映画レビュー

落ち目のアクションスター(ベン・スティーラー)、役のためなら整形して黒人になってしまうほどのやりすぎ演技派俳優(ロバート・ダウニー・Jr)、お下劣コメディアン(ジャック・ブラック)、人気スター3人が競演する戦争映画は撮影開始直後から大幅な予算超過。何とか作品を成立させるために東南アジアのジャングルでゲリラ撮影を敢行しようとした監督だったが、そこは、麻薬組織が支配する本物の武装地帯だった。

フランシス・フォード・コッポラの「地獄の黙示録」は、実際にゲリラと交戦中のフィリピン軍のヘリまでひっぱり出して撮影を続け、主演俳優は降板、台風の到来、そして決まらないエンディング…、時間と経費がふくれ上がって現場が狂気に包まれていった事で有名。プロダクション中の混沌を描いた、ドキュメンタリー映画「ハート・オブ・マッドネス」は、ぶっちゃけた話、本編より面白いと評価するファンも多かったりするわけなんだけど、この「トロピック・サンダー」は、まさにそんな悲惨な現場を題材にコメディ映画にした作品。

はっきり言って、下品だしグロいし、内容たるや、どうしょうもないが、「プラトーン」やら「ランボー」やら、他にも数々の戦争映画のパロディと、有り得ないほど豪華なカメオ出演者が目白押しで、映画ファンなら泣いて喜ぶ馬鹿映画になっている。

特にトム・クルーズは凄かった。デブで禿で絶大的な権力を握るプロデューサーとして登場し、可笑しげなダンスを踊りまくったりして、カメオ出演とは思えないインパクトを残して、完全に準主役級。

本物の映画各社の予告編に似せた冒頭のシークエンスからして、よくもまぁ、各社許諾してくれたなと(笑)。こういう作品に大金掛けちゃうアメリカは本当に凄いし、アメリカ人って本当に馬鹿だね。(爆)

2008年11月16日日曜日

ハッピーフライト/NARIZO映画レビュー

世界でもトップレベルの過密空港、羽田 東京国際空港。空港は飛行機を安全に運行するために、今日も大忙し。ホノルル行きのチャーター便にはCAとして初の国際線乗務で妙にテンションが高い斉藤(綾瀬はるか)や、副操縦士から機長に昇格するためのOJTを兼ねたフライトにガチガチに緊張する鈴木(田辺誠一)の姿があった。それでも何とか無事に離陸はしたのだが....果たして無事にホノルルへ着けるのか?

 先ずは、この作品のために航空関係者への取材を重ね、リアルに笑える現場ネタ満載で、航空コメディというハードルの高いテーマに取り組んだ矢口監督の挑戦心に拍手を贈りたい。
邦画で、こういう作品が成立するなんて、チョッと思っていなかったし、恐らく従来だったら機内上映なんて出来なさそうなテーマ(飛行機がアクシデントに陥る)の作品に惜しみなく協力したANAにも拍手だ。

この作品は、空の業界の群像劇。
作品の大きな魅力は、くすっと笑えるコメディ要素とリアリティ。
職業ドラマ、群像劇、コメディでありながらリアルに組織が描かれる.....そう。この作品で魅力を創り出す構成要素は「踊る大捜査線」テレビドラマ版のそれに近い。

華やかそうだけどしんどくて、殆ど空飛ぶ給仕係状態のキャビンアテンダントが描かれたり、クレーマーな乗客や、冷静なパイロット達が中心に描かれるドラマは日本でも過去に色々あったけど、日頃、乗客からはランウェイに出る飛行機に手を振って見送っている姿しか見えない整備士達のドラマとか、管制官の日常とか、コントロールセンターやグランドのシゴトなり、その微妙な縄張り意識や、プロ意識がユーモアを通じて描かれた事は実はこれまで殆ど無かったと思う。

つまり、この作品の本当の主人公は、日頃はドラマチックに目立ったりはしないけど、航空業界で安全運行を支えている人たちなのだ。彼らが個性的でエピソードも面白いから、ただ飛行機が離陸して着陸するだけの映画が、物凄くドラマチックに見える。(まぁ、アクシデントは勃発するわけなんだけど)

そのアクシデントも、リアルに起こりえる内容で、途中から中々スリリングな内容になっていくわけだが、ちょっと頼りなかったり、惚けた感じの登場人物たちが、危機を目前にプロフェッショナルとしてシゴトに打ち込んでいく姿には、惹き付けられるものがあって、確実にANAのイメージ向上に繋がっている。
いやぁ、凄いプロモーション映画だな。これは(笑)。

で、拍子抜けするくらい平穏なラストを迎えた頃には、すっかり「ハッピー」な感じになっている。
平和というか、ヌル過ぎて何か尻切れ感さえ感じるエンディングが勿体無い気さえしたけれど、本来、平和で無事じゃなければならない業界を題材にしているから、あんなもんなのかもしれないな。

それから、俺としては、国際線の話なのに生まれ育った地元、大田区の羽田が舞台だということで、チョッとテンション上がった作品。
天気が良い日に、たまに飛行機を見に行く城南島でいつも目にする16Lや34Rの滑走路が重要な舞台として出てくるし、空港でシゴトについている人達が地元に身近に居たりすることを思い出して、親近感も湧いたせいか、2割増に楽しめた。w

いや、そうだなくても構成とか、演出とか、非常に良く出来た映画だ。
デート映画としても、見終えた後に映画の話で盛り上がれると思う。オススメです。


2008年11月3日月曜日

入間基地航空祭 BLUE IMPULSE

今年も、入間の航空祭に行ってきました。
モチロン、目当てはブルーインパルスの美しくもクレイジーな曲技飛行。
しかし、晴れ率の高い文化の日でありながら、曇り空。彼らの雄姿は青空にこそ映えるのに、ちいと今年の航空祭は、天気に恵まれない。
(小松までわざわざ行ったのに、雨で途中で中止になっちったんだよね。)
やっぱり、この大迫力と興奮は、現場で見ないと....でしょ?
でも、みなさんに雰囲気だけでも味わってもらうために、今回も動画をアップロード。


2008年11月1日土曜日

ハンサムスーツ/NARIZO映画レビュー

心優しく腕もいいけど不細工の定食屋、琢郎(塚地武雅)。見栄えの悪さだけで33年間、不幸せな思いばかりしてきた彼の前に現れたのは、美人アルバイトの寛子(北川景子)ちゃん。一目ぼれして何とか彼女に告白するも、あっさりと振られ、落ち込む琢郎に怪しい「洋服の青山」の店員が近付いてきた。
「着るだけで。ハンサムになれるスーツがあるんです。」果たして琢郎は、ハンサムスーツの力で幸せをゲットできるのか!!


実生活で森三中の大島美幸と結婚し、「ヒトは外見ではなく中身である」と声高に叫ぶ事に現在、最も説得力を持つ男、鈴木おさむのオリジナル脚本を、長編映画は初監督になるCFディレクター英勉がメガホンを取って完成させた本作。
着るだけでハンサムになれるスーツという、馬鹿馬鹿しい発想は、不細工なドランクドラゴンの塚地武雅→モデル然とした谷原章介というキャスティングで見事にコメディとして着地した。

ストーリー展開は、非常に王道的で誰にでも安心して見ていられる(展開が読めるという意味で)し、日常の「あるある」という状況を見事笑いに換える上手さを感じる一方で、正直、やや冗長。30分短くてもいい(爆)。
あからさまなプロダクトプレイスメント(唐突に登場するガリガリ君とか)に、おいおいと突っ込みの一つも入れたくなったり、80-90年代Jpopの懐かしい挿入曲つるべ撃ち状態で30~35歳位を明確にターゲット視していることがビンビン感じられたり、開き直ったマーケティング色の強さに、爆笑。
まさに30代ど真ん中に居る俺としては、相当愉しかった。
11月1日映画の日の同日公開は、大作「レッドクリフ」の話題一色だったけど、こんな日こそ、カネをドブに捨てる覚悟で、こういう馬鹿映画を1000円で愉しむ気にもなろうというもの。実際、俺も、30代の友達みんなでワイワイ愉しんできた。

ヒトは見た目で判断されがちだけど、「大事なのは中身だ」というストレートなメッセージはきちんと一本貫かれ、その上で主役二人の周囲を固めるキャスティングも素晴らしい。
ヒロインの北川景子はとにかく可愛いし、佐田真由美はクールにカッコイイ。妻さえもネタにする鈴木おさむによってキャスティングされたのか大島美幸も、なかなかよい味で、久々の池内博之や本上まなみ、ブラザートムといった脇役陣だけでなく、見てのお楽しみなカメオ出演者が笑える上になかなか豪華。

邦画でオリジナル脚本の映画を作るのが、ホント、しんどい感じの昨今、邦画らしいカタチで、オリジナル企画のコメディを成立させた「ハンサムスーツ」。
エンドロールの最後まで、席は立っちゃ駄目ね。

2008年10月31日金曜日

その男ヴァン・ダム/NARIZO映画レビュー


ジャン=クロード・ヴァンダム、47歳。
90年代を席巻したアクションスターも、今やそのスタイルは時代遅れ。ビデオストレート作品が続いてギャラは低迷。復活を期した作品は、主役の座をステイーブン・セガールにかっさらわれ、私生活では最愛の娘からいじめの原因になったと嫌われ、親権を失い、貯金も底をついた。

故郷ベルギーに戻って立ち寄った郵便局。そこは強盗に襲われている真っ最中だった。挙句に警官に犯人(しかも主犯格である)と誤認されてしまう。
ヴァンダム、郵便局を襲撃!!ニュースは世界を駆け巡った。
犯人と銀行に取り残されたヴァンダムの不幸な一日は始まったばかりだ。

原題「JCVD」。もちろん、ジャン=クロード・ヴァンダムの略である。(笑)
この作品は、落ちぶれたアクションスター「ヴァンダム」をヴァンダム本人が演じるセルフコメディ映画。
当然、フィクションなんだけど、随所に見られるボヤキなんかは、中々のリアリティ。
こういう企画のオファーを引き受けただけでなく、製作総指揮にまで関わる懐の広さ。自らを笑いのネタにした題材で、自分自身をシリアスに演じるなんてのは、タダの筋肉ムキムキ馬鹿に出来る事じゃない。その開き直りは、事件だ。(爆)ライバル視しているのがセガールというのも、上手い設定。
ヴァンダムって凄いと思うね。マジに。俺は見直したよ。
そして、この作品は、近年、新作が日本で劇場公開されることも無く低迷している感が強かった彼の久し振りの日本での劇場公開新作になる。(09年予定)
展開は地味、全編フランス語、ヨーロッパな味わいで、いかにも単館系の匂いのするマニアックな作品だけど、構成がなかなか面白くて、ハリウッドの馬鹿アクションでは決して見せないヴァンダムの姿や演技が、90分間お楽しみいただける...ハズだ。
まぁ、これで彼に演技派として目覚められてしまっても(笑)、正直、かなり微妙なんだけどね。
その辺の真剣度合いまで含めて、笑えます。

2008年10月26日日曜日

ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢/NARIZO映画レビュー

オーディションに望む下っ端ダンサー達を描いたミュージカルの名作「コーラスライン」。その16年ぶりの再演にあたって開催されたオーディションで役を勝ち取れるのは19人。3000人のダンサーが望んだ過酷なオーディションを通じて舞台に賭けるダンサー達の姿を追い掛けたドキュメンタリーフィルム。

演劇好きの彼女に連れられて、Bunkamuraで鑑賞。
実は、俺、見たこと無かったんだよね。「コーラスライン」。名作だとは知っていたけれど、舞台を全く知らなくても限られた席を勝ち取りに行こうとするダンサー達の戦いは、迫力あるし、感動も出来る。
「コーラスライン」という舞台自体が、役を勝ち取るダンサー達のドラマで、その役を賭けて挑む彼ら、彼女たちの姿はまんま、狙う役柄に重なって映る。
コトバや、出身地のハンディを乗り越え、実力でチャンスをもぎ取るショウビズの美しくも過酷で、残酷な舞台裏。
大事なオーディションで力を発揮できず、去っていくものも居れば、オーディションであるにもかかわらず、演出家や制作陣を泣かせてしまうほどの演技力を持った実力者も現れる。(ジェイソン・タムのオーディションは泣けた!)

最後までオーディションで火花を散らした面々は、誰も彼もが飛びきり個性的で、いつのまにか、彼らの人生に少しだけ感情移入して熱くなっている自分に気付く。

「コーラスライン」を見たことも無いのにドキュメンタリーを見て、これは本編を見て見ないと!!という気にさせられた。
素晴らしく見事な構成のドキュメンタリーだった。

しかし、最後まで残ってるダンサーは、受かった人も落ちた人も、みんな実は凄いキャリアを踏んでオーディションに勝ち残った人たちだと、プログラムを読んで初めて知った。
沖縄出身のニホンのダンサー「YUKA」にしたって、ブロードウェーで「マンマミーア」や「RENT」の舞台を踏んでる。
そりゃそうだよねぇ....素人ダンサーが登れるステージじゃない。w
それから、クリスティンの役を争ったクリッシー・ホワイトヘッド。ヤバイ。可愛すぎです。
彼女を見に、ブロードウェイに行きたくなった。(爆)





2008年10月25日土曜日

不景気

とうとう、成金チョイワルオヤジ雑誌の特集にも、【お買い得】の文字踊る!

カッコつけるより、生活防衛の絶不況到来!

実感湧かずに呑気なのは、政治家のみ。

2008年10月20日月曜日

三茶de大道芸2008

シゴトで通っていると、土日までわざわざその街に足を運びたくなかったりするもの。
そんなわけで昨年までシゴトで通っていた三軒茶屋の恒例行事「三茶de大道芸」に初参戦。
10月の18日、19日は街中のそれこそ至るところで世界の大道芸人がパフォーマンスを繰り広げた。

大道芸かと言われると、正直「?」な中国雑技芸術団。軟体からバランスまで、見せ場満載。
技も凄いが、団長?の怪しいニホンゴによるMCも、なんかチョッと可笑しい。




シカシ...ドコマデ デキルカ!!
とてもムズカシイ、技!! 風モ強イ!!!!
動画


優雅且つ下品なシルクバロック。凄いんだか滅茶苦茶なんだかは、評価が分かれるところ。w



アボリジニーから学んだファイアダンスの貝瀬大智。至近で見ると、これは凄い迫力。


結構、男前です。

動画


路上のペイントアーティスト。消えるのが勿体無いチョーク画です。

ぐっと、惹き込まれた「少子化対策」の演奏。かなりの至近距離で見られる、フォーン中心のこの編成は嬉しい。

動画


2008年10月13日月曜日

城南島海浜公園

のんびりと何も考えたくないような休日。
天気が良かったりすると、俺はチャリンコを引っ張り出してきて、40分掛けて走って環七を下り、平和島を越えて羽田の海へ出る。
目的地は、城南島の海浜公園。
ここで、ビールを呑みながら、飛行機の爆音を聞いて過ごす休日は、俺にとってとってもプレミアムな時間。

広がる人工渚。
広い芝生。バーベキューだってやれるスペースがある。(やったこと無いけど。)
そして直ぐ頭上には航空機。
今日は北風パターンで34Rから飛び立ってる
直ぐ目の前を離陸して、頭上を旋回するコースだ。

流石に、40分も走ると、汗がほとばしる。

オトナが運動したら、プレミアムなご褒美を自分にくれてやるもの。

今日はプレミアムな休日なんだから、尚のことだ。いつもの売店へ急ぐ俺。
生ビールと、おつまみ。日差しが強いから、後でソフトクリーム舐めてやるのもいいな。

ん.....!!!!!!!!ひと気が無いぞ。

どうした!

何があった!
売店のオババ!!!!どんな都合だというのだ。俺は、とっても喉が渇いていると言うのに!!!
カムバァァァク!!!

芝生に寝転がって、雑誌を読んだり、(仕方なく)コーラを呑んだりしながら、時折、飛行機に向けてシャッターを切る。ここに来るといつも、時間が経つのがあっという間だ。

夕方は流石に少し涼しいが、羽田の夕日に照らされる機体もまた、美しい。

倉庫街の夕日、結構好きだ。

直ぐ向かいが羽田空港。34Rの滑走路から飛び立つ飛行機は、目の前を上昇していく。



意外なほど急角度で上昇。


月と飛行機。


2008年10月5日日曜日

モータースポーツジャパン2008

去年、初めて偶然開催しているのを見つけて、大興奮してから、楽しみにしていたイベントがこれ。


モータースポーツ ジャパン2008 フェスティバル イン お台場
MOTORSPORT JAPAN 2008 Festival in Odaiba




実は、車のこと、あまり詳しくないんだよね。俺。
でも、単純にお台場の駐車場をF1マシンが爆音立てて疾走する姿を昨年見て、夢中になってしまった。
サーキットでも、こんなにも間近にこんなにも様々な角度から走っているF1カーを拝める事は無いに違いない。




フォーミュラニッポンで優勝した車体。やっぱりレースカーは走っているところの方が美しい。 入場無料なので、会場には子供たちもいっぱい。
トミーはトミカをその場で作ってくれるアトラクションを準備していた。

今回、トヨタは2日目しか走らなかった。
レギュラードライバーのトゥルーリも今年は来ない。





そうなると、絶大な人気を誇るホンダのジェンソン・ バトン (Jenson Button)に注目が集中。



ニホンが大好きらしい。
挨拶は結局、2周回った。







本来だったらありえない、F1のドーナツターン。ちょっとしたアクシデント(エンスト)も、立派にファンサービス? タイヤ交換までして、暴れまわったホンダのF1に拍手。
10分おきにテンポよく進むデモスケジュールは、立ちっ放しでも全く飽きない。



マーシャルの方がくれた、F1のタイヤの破片。本日の戦利品。

■動画コーナー


世界最古の自動車なのだそうだ。

2008年9月28日日曜日

アイアンマン/NARIZO映画レビュー

天才的発明家にして巨大軍事企業の社長トニー・スタークは、自社の新兵器のデモンストレーションをアフガニスタンで行った直後、テロリストに拉致されてしまう。そこで彼が見たのは、自社の兵器がテロリストにも使われているという実態。幽閉されて兵器作りを命じられた彼は、鉄くずからパワードスーツを作り上げ、脱出。帰国した彼は、助かった命をテロ撲滅の戦いに捧げる事を決意する。
テロリストに拉致された天才発明家が、鉄屑からパワードスーツを作って、敵と戦う...。
もう、論理的説明不能、荒唐無稽の滅茶苦茶な馬鹿映画登場。しかし、物凄い力技で、すっかり夢中になってしまった。

元はアメコミ。
「スパイダーマン」以外、日本ではアメコミからの映画化作品は中々、ヒットしないという現実があるわけだが、この「アイアンマン」に関していうと、生身の人間がパワードスーツを装着して、戦うというロボットアニメ的要素が他のアメコミ作品には無いユニークな特徴。
超能力や超人といった日本人としては「なんだかなぁ」というアメコミ的設定がなく、メカのカッコよさとか、日本のアニメにも通じる戦闘シーンの演出なんかでグイグイ魅せるので、気付いたら惹きこまれてしまっていた。

鉄屑からパワードスーツを作るという、もう、そりゃ絶対無理だろという設定を前提にした上で、それを呑んで楽しんでいる観客にとっては、もう細かいところなんてどうでも良いのだ。
肝心なところは、エンタテインメントしているか。これについては申し分ない。非常に愉しい。
無邪気に愉しい。

実は、この作品の最大の魅力はメカではなくキャラである。

この作品がもし、単なるCGでカッコよい戦闘シーンを立て続けに見せるだけの映画だったなら、こんなにも夢中になれたかどうかは疑問だが、ロバート・ダウニーJrの演じるトニー・スタークの不完全ヒーロー振り、人間臭さがこの作品の魅力を数段高めている。

そもそも、武器商人である。プレイボーイで、派手好き、自己顕示欲が強く、でも肝心な意中の女性には気持ちを伝えるのが下手。

そういう駄目オーラ漂う主人公に、正義感を芽生えさせ、一点だけ光る才能を駆使したパワードスーツで敵を倒す。

で、敵は倒しても、聖人君主になるわけもない。人間、そう簡単には変わらないよね...というヒーロー像が、とても魅力的だった。

テロとの戦いを主題にしていながら、結局、テロリストに武器を売っているのもアメリカというあたりも、実は結構皮肉が利いている。

エンドロールの後に前振りされる続編は物凄くアメコミっぽくなりそうな予感で、正直、俺としては楽しめるかどうか不安なんだけど、この作品に関しては、お奨め。




丸の内の牛たち

今回で3回目になる、東京丸の内のパブリックアート「カウパレード2008」が10月19日まで開催中。
気になったお牛様たちを集めた、でっかい写真は、こっちのページで紹介するとして、土曜の昼に暇だった俺は、はじめてカウパレードMAP(丸ビルと新丸ビルで配布中)片手に、本格的に牛探しの旅に出てみた。

この本格的にってのが、今回のミソ。
流石に、このイベントも3度目だし、街頭に設置された牛の存在には、すっかり慣れてしまったけど、大手町から有楽町までの広範囲に70頭以上設置されている牛に会いに行くってのは、実は物凄く大変。
のべで物凄い距離、歩いていたと思う。

でもね。こんな風に、何か、メッセージを感じるユニークな牛たちが、街の各所に散らばっているのは、面白い。MAP片手に、制作者で気になった人を探して牛を見に行くのも良いし、タイトルが気になった牛に会いに行くのも良いだろう。
会期は10/19までだけど丸ビル、新丸ビルの牛は10/5撤収らしいので、気になってる人は要注意。
で、その後は、映画までの空き時間を六本木ヒルズのシティビューで過ごす。
ここは今、屋上が開放されているんだけど、安全上の理由でロッカーに携帯とカメラ以外のものは全て預けさせられる。ちなみにロッカーも含め、追加料金は掛からない。

屋上は予想通り、凄く寒い。
予定して出かける方は、一枚羽織れるものを。
それから360度の眺望を期待していっても、あそこの屋上は、アンテナとかヘリポート関連の突起物なんかが意外と多くて、邪魔。
まぁ、話の種にはなったけどね。


2008年9月25日木曜日

横浜ズーラシア

前から気になっていた横浜のズーラシア
とうとう先日、行ってきました。
しかし、横浜と言いつつ、遠い遠い。(爆)そりゃほぼTDL級の敷地を確保しようとしたら、そうなるんだろうが。どの駅からも全然近くない。
俺は、横浜線 中山駅から。もう、この際タクシーで。10分以上走って、御代は1200円くらい。
バスも出てるけど、たいして本数が無い。


でも、中に入れば、ご覧の通り、テーマパークと見まがえるばかりの非日常。

この日も気温は30度近かった。
9月も終わろうと言うのに....。
で、ライオンとかはもうびくりとも動かない。
元気なのは、水に入れる連中。

でも、水から上がれば、ご覧の通り。
茹だります。見られてる方も見ている方も。
水の中を背泳で行ったり来たり延々繰り返すシロクマ。
精神的に病んでいるわけではアリマセン。決して。
しかし、気持ち良さそうだ。


夢中で観察したのが、カンガルーの親子。

袋の中の子供も、袋の中から草を食む。横着な一枚。

イチバン、元気だったのはこの人たち。

フンボルトペンギンの一群。

解説によると野生では、海鳥の糞を栄養にしたり、それで巣を作るらしい。

でも、だからといって「糞ボルトペンギン」と言うのが名前の由来では無いようだ。





やっぱり伸び伸びしている動物をたまに見に行くのは良いね。意外な発見も有るし。
でも、檻の中の動物を眺めるのってのは、なんかやっぱり萎えるな。
檻の中の連中も、少し伸び伸びさせられる展示の仕方があると良いんだけどね。